背番号といえば、「1」は王さん、「3」は長嶋さん、「51」はイチローとその選手の代名詞ともいうべき大切なものだよね。
さて、この本は、歴代の背番号の統計学なのだ。「背番号3は勝負強さが光り、背番号8は一発の魅力」「背番号3の最多出場は、長嶋でも衣笠でもない」「背番号が“昇格"して失敗した選手、“降格"して成功した選手」などえっ!そーだったの!?というエピソード満載。そのエッセンスを紹介しよう。
・「1」から「10」までの背番号の選手のうち、打率が一番高い番号、反対に一番低い番号はどれでしょうか?結果は、「10」が.2815でトップ。上位20位までに3割打者の数がもっとも多いのは「3」の5人ですが、打率は4位に終わっています。ちなみに2位は「6」、3位は「7」、最下位は3割打者が一人もいない「9」の.2647という結果でした。
・「10」の打率1位が、3085安打を残した張本勲(59〜81)プロ野球全選手の中で、3位の.31915を残しました。また、100年を超えるメジャーの歴史の中で張本のように、3割、500本塁打、1500打点、300盗塁をクリアしている選手は、「至宝」と呼ばれたジャイアンツのウィリー・メイズ㉔と、ヤンキースの主砲アレックス・ロドリゲス?の2人だけ。
・プロ野球の背番号で、最も優れた投手がつけるのは何番でしょう。多くのファンが、エースナンバーと言われる「18」を挙げるかもしれません。防御率は、「11」が3.05でトップ、「18」は3.24で6位。「11」は勝率でもトップ。一方、「11」がトップなのは投球回、勝利数、奪三振の3つ。防御率と勝率の結果を見ると、真のエース番号は「18」ではなく、「11」であると考えたくなります。
なるほどねー!「11」は別所毅彦、村山実、斎藤雅樹、ダルビッシュなどがつけてたしなあ…。野球の新しい見方ができる本。オススメです。(・∀・)