- 作者: 谷山雅計
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2007/05/15
- メディア: 単行本
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著者の谷口雅計氏は、東京ガス「ガス・パッ・チョ!」、資生堂/TSUBAKI「日本の女性は、美しい。」新潮文庫「Yonda?」、日本テレビ「日テレ営業中」、などで有名な日本を代表するコピーライターなのだ。
本当にいいアイデアやいいコピーは、発想法を知ればすぐに誰にでもつくれるというものではありません。
ふだんから、 発想ができるような体質、つまり自分のアタマを「発想体質」、「コピー体質」に変えていくための31のヒント集。そのツボとコツを紹介しよう。(^−^)
【なんかいいよね 禁止】
「なんかいいよね」「なんかステキだよね」を、明日からきっぱりとやめにしてほしいのです。そして代わりに、
「なぜいいのか。これこれこうだからじゃないか」、「なぜカッコいいのか。こういう工夫をしたからじゃないのか」と。
こうい思考を働かすことができなければ、けっして「モノのつくり手」になることはできません。
「なぜ?」と考える。これをもし5年間続けることができれば、どんな人だって、なんらかのモノをつくれる人になれます。
【「描写」じゃない。「解決」なんだ。】
コピーの第一の目的は、「描写」じゃなくて、「解決」なのです。例えば、「若者が、古本屋をもっと利用するようなコピーを考える」とします。広告の学校の学生はよく、「セピア色の本が積んである」、「人はあまりいないけれども懐かしさがあって…」などの古本屋の描写をしてきます。では、「解決」するコピーとは、どういうものでしょうか?
例えば、「お風呂で読むための本や雑誌なら古本屋で」などの方が人を動かす可能性は高いと思うのです。
【常識とコピーと芸術の三分法】
ある意見を言ったときの受け手の反応は3つに分かれます。「そりゃそうだ」と「そういえばそうだね」と「そんなのわかんない」の三つ。例えば、「この豆腐は白いんですよ」これは常識。「この豆腐の白さはね、現代の不安を象徴しているんですよ」と言えば、「はあ?」、少し極端かもしれませんが、これが「芸術」です。
それを「豆腐は、すごく栄養があって、畑のステーキみたいなもんだよ」と言えばどうでしょう?「あ、そういえばそうですね」と答えてくれたといしたら、それが「コピー」だと僕は思うんです。
「そりゃそうだ」=常識、「そんなのわかんない」=芸術。「そういえばそうだね」=コピー=「知っているんだけれども、ふだんは意識の下に眠っているもの」だと思います。世の中の名コピーと言われているものの多くは、この「そういえばそうだね」の部分にあるのではないでしょうか。
(糸井重里=「サラリーマンという仕事はありません」
、仲畑貴志=「カゼは、社会の迷惑です」)
ん〜わかるなあ!(・。・) すべてのビジネスに共通しているかも!?
「なぜたくさん書かなければいけないか」、「書き手のヨロコビ、受け手のヨロコビ」、「葉っぱから森をつくろう」、「原稿用紙から世の中へ」、「ポジティブでなければ、ネガティブアプローチじゃない」、「剣豪コピーと将軍コピー」…など。頭を柔軟にするヒントが満載!おススメよ。(^^♪