- 作者: 小川未明
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1951/11/13
- メディア: 文庫
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そして、確か小学校の時の教科書に載っていてそれから愛読している、日本のアンデルセンこと「小川未明」。(^−^)実は、新潟県上越市高田の出身なので、とても馴染み深い。一般に一番有名なのは、「赤いろうそくと人魚」かな!?
久しぶりに読みましたよ〜!改めて深イイ内容。中でも一番好きな作品がコレ。そのあらすじを紹介しよう。
「殿さまの茶わん」
殿さまが愛用している茶わんがありました。それは、とても薄手で軽くて上品で、有名な陶器師が作ったものでした。
しかし殿さまは、食事の度に、熱い汁やお茶をその茶わんで飲むたびに手が焼けるような我慢の毎日でした…。
そんなある日、殿様は山国の百姓家に泊まった際に、質素ながら素朴な心のこもった料理を食べたあと、黒くぶ厚く重たい茶わんでお茶を飲みました。
そのとき、茶わんは厚かったので手が焼けるようなことはなく、殿さまは感激しました。「この茶わんは、なんというものが焼いたのだ?」 「それは、名もない職人が焼いた茶わんでございます。粗末で失礼いたしました」
後日、殿さまが町の陶器師にいいました。
「おまえは、陶器を焼く名人であるが、いくら上手に焼いても、しんせつ心がないと、なんの役にもたたない。俺は、おまえの造った茶わんで毎日苦しい思いをしている」
その以後、この陶器師は厚手の茶わんを作る普通の職人になったのです。
ん〜!深い!やっぱり24金よりも、18金。どんなに立派なものでも現場で使えなければ意味がないんだね。
「赤いろうそくと人魚」、「野ばら」、「ある夜の星たちの話」、「牛女」、「港についた黒んぼ」、「二度と通らない旅人」、「かたい大きな手」など名作揃い。大人から子供まで楽しめます。おススメ!(^◇^)
小川未明文学館
http://www.city.joetsu.niigata.jp/sisetu/ogawa-mimei/index.html