- 作者: 村上和雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/07/18
- メディア: 新書
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おおっ!ノーベル賞!私は昨日は、焼肉屋で「飲ーめる賞」だったなあ…。(>_<)
氏が語る、遺伝子をONにする方法とは?そのエッセンスを紹介しよう。
・運動やトレーニングのあとでは、少なくとも十個くらいの遺伝子のはたらきが活性化し、それと同じくらいの数の遺伝子の稼働率が低下したことが確かめられました。つまり外的な刺激などによって、私たちの遺伝子のはたらきは、ONになったり、OFFになったりするということです。ちなみに、ONになったとは、遺伝子の稼働率が数十パーセント程度アップしたという意味です。
・遺伝子の中には、ガンを起こす遺伝子と、ガン化を抑制する遺伝子とがありますが、たとえガン遺伝子をもっていたとしても、それがOFFの状態になっていれば発病しません。生きることに前向きな精神状態でいるときには、ガンを抑制する遺伝子がONになって、その増殖を遅らせることができるでしょう。ときにはガン遺伝子をOFFにしてしまって、ガン細胞を消滅させたりすることもあります。心のもち方、つまり、心が好ましい状態に置かれると、眠っていた遺伝子が目覚めるきっかけになることは間違いないでしょう。
・遺伝子ONのために強調しておきたい点の一つは、それがプラスかマイナスかなどと考えるひまを与えず、ともかく、やってみることです。できるかできないか、効果的かどうか、そんな評定は後回しにして、とにかくものごとをはじめてみることが大事なのです。そしていったんはじめたら、どこまでもやりつづける。途中でつまったら、やりなおす。バカみたいな単純さでやりつづける。本当に前向きな人というのは、そういうことに機械のように専念できる人です。
・笑うことにより病気が軽くなる事実は、高血圧、脳卒中、動脈硬化、心臓病、ガンなどの生活習慣病だけではなく、ボケ、うつ、風邪、肺炎にいたるまでよい効果を上げるといわれています。しかも自然の大笑いやほほえみだけでなく、つくり笑いや思い出し笑いでも効果があります。さらにアメリカの実験で、日頃からユーモアで人を笑わせている人は、他の人に比べて、。唾液中の風邪予防の免疫物質イムノグロブリンAが多いのです。笑う人だけでなく、笑わせる人にまで身体によい影響があるということになります。
・元気の出る遺伝子をONにする、知恵のひとつが「感動する」ということです。そのとき、とても感動できるような状態でなくても、以前に経験したことがある感動的な場面を思い出すだけでもいいのです。古いアルバムを見る、思い出の音楽を聴きなおす、かつての感動シーンの場所に行ってみるとかもいいでしょう。
感動とか感激など、感性とは内側から湧き出してくるもので、けっして理屈ではありません。うれしいときにはうれしさが込み上げてくるし、悲しいときには沈んだ気持ちになります。感性は絶対にうそをつきません。その意味では理性よりも感性のほうが人間の本性に近いと思います。
・人間の排泄物は、大便、小便、汗、鼻水も、ヨダレも、また髪の毛も爪も、どれもこれも排泄されたとたんに汚物になります。身体の中にあるときは、誰も汚いとは思っていないのに。しかし、ただ一つ例外といっていい排泄物があります。それは涙です。同じ目から出るものでも、目ヤニは汚物とみなされます。
「涙は脳から出る体液」と称したのは医聖ヒポクラテスですが、この体液は、人を不愉快にするどころかしばしば人の心を打ちます。涙の一滴が人の感動を誘い、新たな涙を呼びます。感動で涙をこぼすと、人はよい気持ちになります。これはよい遺伝子がONになったことを意味します。
・高齢者の長寿の秘訣を聞くと、その条件の一つとして「感動すること」をあげる人が少なくありません。年齢のわりに若々しく見えるのは、感情豊かで、いろいろなことに素直に感動するタイプです。感動には長寿を呼び、若さを保つ効果があって、こういうことにも遺伝子のはたらきが関係しているはずです。感動して涙を流すとき、人の心は間違いなく洗われています。こう考えてみると、涙にはなにか聖なるものが宿っているようです。
やっぱり「感動すること」って大事なんだね。この「感動の仕入れ!」もみなさんの遺伝子をONにするのに一役かっているのかな!?オススメよ!(^◇^)