「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『ビジネス脳を磨く』(小阪裕司)

このブログは私の個人のものだけど、ウチ(SA)の会社のブログにも書いています。読んでね。毎週火曜日が私の担当です。(^v^)

SAトレーナーブログ  小野塚:セルフイメージ
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ビジネス脳を磨く (日経プレミアシリーズ 6)

ビジネス脳を磨く (日経プレミアシリーズ 6)


ウチ(SA)のトレーニングは、ひとことでいうと、「感」を鍛えるということ。なぜなら、「理」では動かない。「感」して動くから!(^^♪

さて、この本は、感性とビジネスの第一人者・小坂裕司氏が、最新の研究と豊富な実践例で語る「感に響かせる」ビジネスのツボとコツ。そのエッセンスを紹介しよう。



「うんちどっさり」ゼリア新薬工業というメーカーの便秘薬「ウィズワン」があるとき、急激に売り上げが伸び始めた・たった四年で三億が十五億になった。そのPOPが、便器に腰かけた女の子のイラストとと共の、大きな文字でこう書かれている。「うんちどっさり」


・現代、感性社会では、三つの特徴がある。まず、一つ目は「これをやれば必ずこうなる」という決まり切った解答がないといこと。他店で売れているものをそのまま何も考えずに仕入れてはいけない。二つ目は、「今日の解は明日の解ではない」ことだ。今の社会は変化が速い。それが情報社会の特徴である。三つ目は「A社の解はB社の解ではない」ということだ。そして、これらの要素は互いに重なり合っている。


・私が思わず買ったワイン、「ショッカー幹部パーティーワインセット」仮面ライダーに出てくるショッカーの幹部がパーティーを開くときのための赤ワインの二本セット。ボトルにはショッカーのマークのラベル。そしてゾル大佐の招待状が再現されてついてくるのだ。その招待状には、怪しげな狼マークとと共に手書き文字でこうある。「狼作戦を祝い、パーティーを開催する。仮装にて参加されたし」これは欲しい。私は迷うことなく即買いした。この商品の何がウケているか、あなたならどう説明するだろうか。


インターネットはただの新しい道具にすぎない。ただ、たくさんの人と一度に接することができたり、コミュニケーションコストが非常に安かったりと、そういう使い勝手の良さは新しいけれど、結局はただのツールなのだ。


・洋服用の「防水スプレー」忘年会のシーズンに爆発的に売れたPOP、「忘年会でビールをこぼさない自身がありますか?」そして翌年、新年会向けの切り口に変え、こいういうPOPを貼った。「あっ、こぼしちゃった。せっかくの新年会を台無しにしなくないあなたへ」 お客さんの感性に響く、感性をつかむことのできる情報を変えるだけでいかにお客さんの心の中では新たな価値が生じ、消費行動が変わるか、少し感じていただけただろうか。


・東京の郊外のあるクリーニング店。ここでは、映画のDVDがやたらに売れているのである。しかも正価販売だ。購入の決め手は、店主がこのDVDにつけた特典。店主自らが書き下ろした映画の独自解説レポートだった。店頭には、「なぜクリーニング店で映画を売るのか」というPOP。そこには、自分がこの映画に感動で劇場で二回観たこと、学びが多い映画なのでぜひ観てほしいこと、自分はみなさんの感動する毎日の暮らしを応援する店を目指していることなどを書いた。それを見て感激して入店し買って帰るお客さんが続出したのである。「特典のレポートだけを売ってほしい」というお客さんも少なからず現れた。その売れ行きは、このDVDの卸業者が驚くほどであったという。



・さらに驚くべき事実がある。なんとある映画のDVDを、題名を教えずに売っているのである。その商品は、中身が見えないように包装され、「あなたのためにとっておきの映画をご用意いたしました。夫婦で観れば。長いこと二人で歩んできたな〜と、お互いを思いやる心がよみがえります」などと続くが、「タイトルは秘密」である。これが順調に売れているのである。このエピソードは、感性社会のビジネスの根幹を物語っている。


・京都のあるあられメーカーは、あられの味をわかってもらうための情報発信を開始した。たとえば、近隣の学校などに赴き。実演教室のようなことをやる。また、一度購入したお客さんに対しても商品に関する知識をまめに伝える。「江戸時代に生まれた和三盆という砂糖を使用し、じっくり味わうと感じるように、一般の砂糖とは違ったこい甘さがほのかに……」といった説明を詳しく語るのである、そうすると、彼が言うには子どもたちもあられの味がわかるようになってくる。情報系が更新され、彼のあられの微妙な味わいがわかる感性が育ってくるのである。これを私たちは「感性教育」と呼ぶ。感性情報をデザインし発信する側の活動によって、お客さんの感性はこうして高められていくのである。


感性情報をアウトプットし続けることだ。自分なりに「こうかも」と思えるPOPやDMを書いてみるとか、「こうかも」と思って商品構成をちょっと変えてみるとか、やり方はいくらでもある。とにかく考えただけで終わりにしないで、頭の中で悶々としていないで、出してしまうのである。アウトプットを積み重ねるだけでいい。どうかこの作業を自分の仕事でやってみてほしい。自分の中に漠然としてあるものを、整えて人に見せて評価を受ける。売り上げにつながったかどうかをチェックしたり、受け手の反応の変化を見たり聞いたりすること。


どう?ちょっと「感」に響いた?おススメ!(^^♪