「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

POETRY〜赤裸々な恋歌…『チョコレート革命』(俵万智)

チョコレート革命 (河出文庫―文芸コレクション)

チョコレート革命 (河出文庫―文芸コレクション)

「サラダ記念日」一世風靡した歌人俵万智さん。(^v^) その続編というか発展形というか、この本の存在は知っていたけど、じっくりと読んだのは初めて。
これがすごい内容なのよ〜!?\(◎o◎)/!リアルだなあ…。経験者でしか歌えない内容だね…。
タイトルの「チョコレート革命」は、この歌からつけられたとのこと。


男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす


ふむふむ…。この切り口と着眼点がいいねえ…深いねえ…。(^−^)私の好みの、代表的な歌を紹介しよう!


明治屋に初めて二人で行きし日の苺のジャムの一瓶終わる


眠りつつ髪をまさぐる指やさし夢の中でも私を抱くの


私にも秘密はあると思う午後真珠の白に爪を塗りつつ


二回だけベルを鳴らして切りました宙ぶらりんの「おやすみなさい」


幾千の種子の眠りを覚まされて発芽してゆく我の肉体


逢うたびに抱かれなくてもいいように一緒に暮らしてみたい七月


抱かれることからはじまる一日は泳ぎ疲れた海に似ている


一枚のタオルケットを分けあえばつぼみの中の雌しべになった


「結婚することになったよ」「なったんじゃなくて決めたんでしょう」


肩並べ新宿駅に向かう時もう少し続け信号の赤


携帯電話にしかかけられぬ恋をしてせめてルールは決めないでおく


愛は勝つ」と歌う青年 愛と愛が戦うときはどうなるのだろう


缶ビールなんかじゃ酔えない夜のなか一人は寂しい二人は苦しい


この部屋に君が確かにいたことのジャイアントコーン食べてしまえり


まざまざと君のまなざし受け継げる娘という名の生き物に会う


焼き肉とグラタンが好きという少女よ私はあなたのお父さんが好き


罰としてくるクリスマス・イブは、聖しこの夜一人で眠る


贈られしシャネルの石鹸泡立てて抱かれるための体を磨く


さかさまのあなたを愛す夜の淵に二人メビウスの輪となれるまで


赦されて人は幸せになるものと思わず恋は終身の刑



いいなあ!恋の歌はこれくらい激しくなくちゃね!チョコレート革命起こしてほしいなあ!(^◇^)


俵万智のチョコレートBOX
http://www.gtpweb.net/twr/index.htm

チョコレート革命・試論
http://homepage3.nifty.com/exajoe/page015.html