私が愛読している月刊誌『THE21』6月号に連載記事に読売ジャイアンツの原辰徳監督を見つけた。この本でも紹介したよね。(^。^)
BOOK〜素の若大将とは?…『原辰徳 その素顔』(今井美紀)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090720
その中身が結構深イイっ!!!\(◎o◎)/!ちょっと長くなるけどそのエッセンスを紹介しよう。
天才テリー伊藤の成功者のマニュアル 〜“その他大勢”から抜け出す人は、ここが違う!〜
第15回 読売ジャイアンツ監督 原辰徳
スポーツジムのロッカールームで原監督と会った。
「やあ、テリーさん。お元気ですか?」
「監督、長いシーズン、お疲れ様でした」
それは2007年のペナントレースが終わった年、巨人はセ・リーグ優勝を飾ったのだが、
クライマックスシリーズという理不尽な新システムのせいで、日本シリーズの出場権は中日にさらわれるという苦いシーズンオフを迎えていた。
「あんな制度、絶対に納得できませんよね。140試合もの長丁場をしのいできた苦労は、いったいなんだったのか。監督はマスコミの前ではいっさい、愚痴をいってませんでしたけど、ほんとうは、はらわた煮えくり返っているんでしょ?」
「いやいや、われわれ野球人はルールにしたがって戦わなければいけないんです。愚痴も負け惜しみも僕の中には、まったくありません。テリーさんには、こんなに残念な思いをさせてしまって申し訳ありませんでした。来年はきっと日本一を奪回しますから」
「監督が『申し訳ない』だなんて、とんでもないですよ。来年、また一生懸命応援させてもらいます」
私が知るかぎり、原辰徳のどほ爽やかな人間はこの世にいない。原辰徳のほど愚痴をいわなければ悪口もいわない人間をほかに知らない。ましてや、プロ野球という勝負の世界を生き抜いていくためには、爽やかなだけでは通用しない。監督ともなれば、権謀術数をめぐらせて敵将を欺いたり、うるさいマスコミや関係者を敵に回したりしなければいけないこともある。
プライドが高くてわがままな選手たちが期待どおりに動いてくれないことが続くと、愚痴の一つもいいたっくなるものだ。
しかし、そうした魑魅魍魎の世界に身を置きながらも、原監督はあくまでも爽やか。あくまでも人を悪くいわない。きっと、WBC侍ジャパンの優勝は、そんな原監督への野球の神様からのご褒美なのである。
「(WBC監督は)すごいプレッシャーじゃありませんか?日本中の期待を背負うのって」
「いやあ、僕らはそういう状況で戦うことに慣れているから。期待されるというのは幸せなことですよ」
ここにも原監督の成功のポイントがある。つまり、「慣れる」ことと、「期待されるのは幸せ」ということだ。それは私たちだって同じだ。
上司に「成績を伸ばせ」といわれることや、「売上げを挙げろ」とプレッシャーをかけられることに慣れる。会社に過分な期待をされることがあっても、それは「幸せなこと」だと考える。
いうまでもなく、原監督だって優勝できなかったことは何回もある。それも含めて慣れるということだ。期待され、プレッシャーをかけられて、結果を出せないことにも慣れるのだ。周囲の期待や評価がどんなに乱効果しようと、それに慣れてしまえばツラくもないし、力む必要もない。そうすれば、私たちも原辰徳のようにさわやかな笑顔でいられるのである。
いいなあ!原さん!さすが若大将!今年はぜひ日本一を勝ち取って欲しいなあ!(^◇^)
THE 21(ざ・にじゅういち) PHP研究所
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