- 作者: 与田剛
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2009/07/15
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
その侍ジャパンの投手コーチであった、NHKの野球解説者、与田剛氏。我々の世代では、元・中日ドラゴンズの名ストッパー!あの150キロを超える速球は懐かしいよね〜。(・。・)その与田氏が語る、内部から見たサムライジャパンの秘密!そのエッセンスを紹介しよう!
・投手コーチとなった私が選手と接する際に考えたのは、「上から目線でものを言わない」ということでした。野球人としての実績は私以上の選手ばかりです。私は野球人として彼らに尊敬してもらおうとは思いませんでした。それより指導者として選手から尊敬される存在でなければいけないと思いました。そもそも彼らは皆一流のプレーヤーであり、挨拶も礼儀も知っています。細かい技術的なことを言う必要もほとんどありません。
まして、一緒に戦うのは約一ヶ月半。この短期間に彼らに存分に力を発揮してもらうためには、私は彼らに
「与田という野球界のOBは、大きな大会を戦う準備をする上で、とても居心地のいい環境をつくってくれるコーチだ」と認識してもらえばいいと考えました。「気遣いではなく、気配りを」という心がけです。
・サムライジャパンを率いた原辰徳監督の魅力は、何と言ってもその人柄にあります。いつも明るく、おおらかで、誰にもも気さくに接する原監督には、人をやさしく包み込む力があるように思いました。
「我々は日本の代表として戦うという誇りを胸に、紳士的な野球を貫こう。不平不満があっても態度には絶対に出さないように。正々堂々と戦って、日本の野球はさすがだなというものを世界に示そうじゃないか」
これがサムライジャパンの戦う姿勢であり、コンセプトです。
・しばしば「プレッシャーを楽しめ」といわれますが、これを実践できる人はなかなかいません。私はプレッシャーを克服する手段があるとすれば、それは準備を怠らないことと考えています。たとえばストッパーであれば、試合前の練習だけでなく、ブルペンで肩をつくることも大切です。キャッチボール一つも、無駄にしないという意識が必要だし、栄養管理の節制もしなければなりません。やれることをすべてやって初めて、自信を持ってマウンドに立てるのです。
・イチローのプレーヤーとしての凄さは、外からではなく、同じチームの一員として内側から見てよくわかりました。一番感じたのはオンの状態と、オフの状態の区別がはっきりしていることした。オンの状態に入ったら、誰も話しかられない雰囲気なのです。
しかし、球場にいる間、ずっとオンの状態なのかと言えば、そうではありません、しかし、一旦、オンの切り替わると、試合前であっても、首脳陣でさえ、「今は近づくべきじゃないな」と感じるようなオーラを漂わせるのです。松坂大輔やダルビッシュ有がやはりそうでした。トッププレーヤーが持っている共通の空気かもしれません。
・WBCに参加したピッチャーは、みんなキャッチボールを大事にしていました。身体のバランス、ボールに対する指先の感覚、ボールの回転の具合。そうした細かい点を入念にチェックしながら、投げるわけです。しかも10mの距離でのキャッチボールもあれば60m。70mの距離の遠投もします。そこには一球の手抜きもありません。キャッチボールで身体のバランスを整え、フォームをチェックし、修正することができるのです。それだけ高い技術を持っているということです。
ん〜さすがだね〜!「一流力」いい言葉だね〜!(・。・)まずは、オンとオフをはっきりさせないとね。