「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜致知の言葉…『小さな人生論』(藤尾秀昭)

小さな人生論 (小さな人生論シリーズ)

小さな人生論 (小さな人生論シリーズ)

知る人ぞ知る、人間学を知る骨太の月刊誌、月刊致知(ちち)』。(^v^)
以前は定期購読してたんだけど、今は読んでませんが…。(^^ゞ

その巻頭のエッセイは、多くの読者に、絶賛されている。この本はその中で特に良かった”評判の言葉を集めたのがこの本。小さな人生論とは言いながら『人生をいかに生きるのか』そのヒントがここにあるんだよね〜。そのエッセンスを紹介しよう。



・あるとき、経営の神様・松下幸之助氏は、若者から「国の政治と会社の経営は同じものか」と問われ「同じだ。業種を問わず、会社経営に成功するには三つの条件がある」と続けた。

一つは絶対条件で、経営理念を確立すること。これができれば経営は50%は成功したようなものである。二つは必要条件で、一人ひとりの能力を最大限に生かす環境をつくること。これができれば、経営は80%成功である。三つ目は付帯条件で、戦略戦術を駆使すること。これを満たせば経営は100%成功する。この条件照らして考えれば、いま日本に必要なのは、国家の哲学、理念の確立だろう。


宮本武蔵は、五輪書の「水の巻」で、「千日稽古を鍛とし、萬日の稽古を錬とす」と書いた。千日といえば、ざっと三年である。その土台に三十年の稽古を積み重ねて初めて練り上げるというのである。誰もが出来る平凡なことを、一点の疑いも持たず、毎日、黙々と実践するところに人の偉大の根源がある。そして、最後に一番大事なのは心の鍛錬だろう。


『学問のすゝめ』の第十七編「人望論」で福沢諭吉は、「顔つきを明るくすること」と分かりやすく、書いている。「人の顔色は、いわば家の門口ようなものだ。広く人に交わって自由に客を招き寄せるには、まず門口を開放して、玄関を掃除し、ともかくも人を来やすくさせることが肝要であろう。人に交わるのに、顔色をやわらげようともせず、かえって偽善者の風を学んで、わざとむずかしい顔つきを見せるのは、家の前に骸骨をぶら下げて、門の前に棺桶をすえつけるようなものだ」


松下幸之助の言葉 「根無し草に花は咲かない。信念がなければ人生花は咲かない」 「素直の十段になりましょう」


・元京大総長・故平澤興氏 「知識ではなく、その人の体全体から滲み出る味わいでその人物がわかる。また、そういう人にならなければなりません」


・心臓の鼓動を聞いたことがあるだろうか。胸に手を当てて聞くあの音ではない。心臓が血液を全身に送り出す源流の音である。ズビィーン、ズビィーンとも、ビィーコッ、ビィーコッとも聞こえる。ともかく、懸命な音である。ひたすらな音である。心臓は昼夜24時間、一瞬の休みもなく、血液を全身に送り出すために、こんなにひたむきに、真剣に努めているのか…。その命の根源の音を聞いた時、涙が溢れた。生きること、ひたすら生きようとすること。そのこ自体がすでに花であることを命の鼓動は教えてくれたように思う。


五木寛之さんの話。朝顔の花は朝の光を受けて咲くものだと思われていた。しかし、ある植物学者が朝顔のつぼみに24時間、光を当てていても、花は咲かなかった。朝顔の花が咲くには、朝の光に当たる前に、夜の冷気と闇に包まれる時間が不可欠なのだという。


・プロの条件。第一は、プロは「自分で高い目標を立てられる人」。自分なりにほどほどにやればいい、この程度でいいだろうとするのがアマ。第二は「約束を守る」約束というのは、成果を出すということである。


…いいなあ!これだけ集まれば大きな人生論だったりして。オススメよ!(^。^)


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