- 作者: 東山紘久
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2000/09/01
- メディア: 単行本
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普段から話す仕事をしているので、話すことが得意だと思われているかもしれない。(・。・)実はそれよりも聞くことの方が得意かも!?よく反応がいいといわれる、話しやすいともいわれるからね。(^−^)
さて、この本は「聞く」プロである「カウンセラー」のワザについて述べた本。さすがプロは違うね!人間関係をよくするための「聞き方」の極意とは!?そのツボとコツを紹介しよう。
・「話をよく聞いているよ」と、相手に伝える最良のコミュニケーション手段は、相づちを打つことです。相づちとは読んで字のごとくで、鋼を鍛えるときの相方の打ち出す槌です。タイミングが狂うと鋼でなく相手に槌を打ちつけるはめになりかねません。
・まずは、相づち以外はしゃべらないことです。意見を聞かれたときは、自分の意見を手短に、文章にすれば1分以内で答えます。答えがすぐに見つからないときは、「そうですね」と言って、考えていればいいだけです。たぶん30秒もしないうちに、相手は自分の考えを述べたり、あなたにこのように言ってほしいという答えを、自ら提示してくれたりするものです。
・プロのカウンセラーは、種類豊かに、しかも、一人ひとりが工夫した独特の相づちをもっています。「なるほど」「なあるほど」「なるほどなるほど」「なるほどね」「なるほどねえ」「なるほどなあ」と、「なるほど」だけでも数種類も使い分けています。プロの指物師がノミだけでも何種類も持っているようにです。
・相づちの高等技術は、くり返しです。相手の話したことを繰り返すことは、素晴らしい相づちになります。
・プロの聞き手が使わないのに、ふつうの人によく使われるあいづちが、「わかる」「わかるわ」「よくわかる」という相づちです。なぜかと言いますと、相手の言うことがわかるというのは、本当に至難の業なのです。「そんなにわかられてたまるか」という反発が起こってきます。他人の心などそうそう分かるものではないのです。よりよい人間関係を築くための第一歩は「聞く」ことから。
・人間は他人のことに口出ししたくなります。また相手が親しい身内だと、ついつい当人に代わってやってあげたくなります。しかし、人がなり代ってやれることはほとんどありません。人の代わりにトイレに行ってあげることもできないし、食事をしてあげるこも出来ません。
・現代人はすぐに答えを欲しがる傾向があります。答えがない場合でも、答えが複数ある場合でも、答えを一つに絞りたがるのです。そして答えのない場合にも答えざるを得ないようになってしまいます。答えられない質問には答えないで相手の心を開くことが、聞き上手のコツの一つなのです。
・あなたは聞き手ではなくて、話し手になりたがっていませんか?聴き手が話し手になりたがっていては、聞き手としての立場はなくなります。話し手が悪くて、聞き手がいいと私は言っているのではありません。いい話し手というのも立派なことです。人間は聞くよりも話すほうが好きなので、ついつい話したくなるのです。
… その他、【質問には二種類ある】 【相手の話に興味をもつ】 【教えるより教えてもらう態度で】 【話し手の波に乗る】 【話には小道具がいる】 【したくない話ほど前置きが長い】 【秘密の話には羽がある】 【沈黙と間の効用】などはすぐに使えるね!習慣化するためには、反復、反復!( ..)φメモメモ