「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜聞くスキルを身につけよう!…『聞く力を鍛える』(伊藤進)

〈聞く力〉を鍛える (講談社現代新書)

〈聞く力〉を鍛える (講談社現代新書)

ウチ(SA)でのコミュニケーショントレーニングでもやっているのが、「聞く」ということ。「耳で聞く」から「全身で聴く」ということへのシフトだ。(^。^) 確かに「話し方教室」はあっても「聞き方教室」はないよね!?
この本は、「聞く」ことに大してトータルなアプローチをしている、ふむふむ。(゜o゜) 少し長くなるけど、そのツボとコツを紹介しよう。


・聞くという行為は、普通考えられているよりもずっと複雑な行為である。そして、それを適切に実行するためには、そのためのスキルが必要となる。そのスキルは、やはり、努力や訓練、工夫を通してはじめて身につけられるものなのだ。


・全米ビジネス界のリーダーたちの最大の特徴のひとつが、並はずれた聞く力だ。その特質を「聞き中毒」とまで読んでいる。仕事においても、仕事以外でもとにかく耳を傾ける。助言者に耳を傾ける。顧客に耳を傾ける。部下や従業員の声にも耳を傾ける。内なる声に耳を傾ける。歌に耳を傾ける。風に耳を傾ける…。


・「聞く」研究の先駆者・ラルフ・G・ニコルスによると、サラリーマンの一日の仕事の最低40%は聞くことだという。言い換えると、給料の40%は、聞くということに対して支払われていることになる。ところが、聞き取りテストを実施してみると、従業員たちの成績はかなり低く、適切に聞けた割合はわずか25%だった。


ワンマン経営者とは、言ってみると、自分の考えを社員にひたすら聞かせる経営者であり、社員の話は聞かない経営者である。そうするとことによって会社を動かしていこうとする経営者である。だから、自分の云う事を聞いてそれに従ういわゆるイエスマンで周囲を固めたがる。、そうでない人間を排除したがる。


カラオケで気になることは、聞く人があまりいないことだ。誰かが歌っているのに、周りはほとんどあるいは誰も聞いていないことが多い。何をしているかというと、自分の順番がきたときに歌う歌をカラオケ本で探したり、あるいはおしゃべりをしているのである、。歌が終わった時だけ、お義理で拍手したりする。要するに歌いたい人ばかりで、聞こうとする人がいないのだ。つまり「発信したい人ばかりで、受信しようとする人があまりいない」のである。これを「カラオケ現象」と呼んでおく。


「カラオケ現象」とは、「聞き手の不在」あるいは、「適切な聞き手の不在」である。これでは、コミュニケーションそのものが成立しないか、成立したとしても質の低いコミュニケーションにしかなりえない。


・コミュニケーションの語源は、ラテン語で「他人と分かち合う」の意味。一言で言うと「分かち合い」「共有」である。この観点から3種に大別できる。

1 情報分けあい型コミュニケーション…情報・知識・アイデアの分け合い
2 気持ち分けあい型コミュニケーション…思い・感情・気持ちの分け合い
3 時空食等分け合い型コミュニケーション…時間の分け合い(一緒に過ごす)、場所の分け合い(バスなどにいっしょに乗る)、食べ物の分け合い(食事をいっしょにする)など。


・モデルとなる人の行動やその結果を観察することによって、行動の仕方を学習していくことをモデリングとういう。家庭では、子どもにとっては親がモデルとなる。モデルとしての親が「聞く人」であれば子どもも「聞く人」になり、親が「聞かない人」であれば子どもも「聞かない人」になる可能性が高い。


この世の中はすべて、正と負の混在である。いいことだけということもなければ、悪いことだけということもありえない。、「今」も、常に正と負からできているが、そのありのままを受け止めようとすることである。「受け止める」ことは、必ずしも「肯定する(受け入れる)」ことを意味しない。「受け止める」とは、それが仮に負であったとしても、頭から否定したり拒絶してしまわないということである。受け止めたうえで、それを肯定するか否定するかは、また別のことである。
「今」をありのままに受け止める―こういった心の姿勢があれば、いたずらに悩まなくなるし、心理的余裕を保つことができる。


・一般的なコツとしては、まず、一生懸命聞いているということを、表情や姿勢やアイコンタクトで示す。適度な相づちやうなづきも大事だ。また、本人が言ったことを、繰り返して返すのもいい。「すごくイライラするんだ」「そうか、イライラするのか」と声のトーンも相手に合わせて。


聞くスキル向上のためのガイドライン

1 責任を持つ…コミュニケーションにおいては、聞き手も最低51%の責任を担わなければならない。
2 決断をする
3 興味を持てる面を見つける
4 話し手や話し方でなく、内容を優先する
5 評価を控える
6 熱くなり過ぎない
7 ポイントをつかむ
8 エネルギーを注ぐ
9 注意を散漫にさせるものと闘う
10 聞く心を鍛える
11 心を開いておく

ウチ(SA)のコミュニケーションスキルにも共通点があるね。オススメ!( ..)φメモメモ