- 作者: 鈴木貴博
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/21
- メディア: 単行本
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そんな時代の閉塞感をがつん!と突破する戦略=「がつん!力」について語られた書。ふーん、にゃるほど!これはいろんなビジネスのヒントになるね。そのツボとコツを紹介しよう。
【人が選択をするときには「1・3・7の法則」が働く】
・「7の法則」
人間の脳には、「知覚できる数」に限界がある。人がいくつかのモノの中から何か一つを選ぶ場合、選択肢が7つ(一説によれば6つ)以内であれば、瞬間的に選ぶことができると言われています。8つ以上になると、知覚の限界を超えて、すぐには選べなくなってしまう。例えば、テレビのチャンネル数は、7つに絞られているおかげで、われわれは今晩どの番組をみようかと、新聞を見ながら選ぶことができる。しかし、スカパーやケーブルテレビは50チャンネル以上あると、番組表を見ているだけで脳がつかれ、それで終わってしまって、テレビを見るという行動につながらない。
・「3の法則」
何か特定のものについて人間が思いつくことができるのは3つまでだ、というもの。例えば、今番外食に出かけようと思った時に候補になる店、好きなドラマ…。努力をせずにぱっと浮かぶものを挙げてもらうと、だいたい3つまでというのが普通の人の限界だというもの。「7の法則」は選んでもらう場合の上限だが、「3の法則」は覚えてもらうときの上限。
・「1の法則」
人に何かを買ってもらう場合、最終的には選択肢は1つになってしまうというもの。マンション選びも自動車も最後に1つに絞られるように、なぜか人間は好みを1つに絞りこむ傾向がある。だから、消費者に何かを買ってもらうのを仕事にしている人は、この「1の法則の壁」を「がつん!」と突破する力こそが非常に重要な要素になる。
・1・3・7の処理能力を超えた数の新しい情報や製品が氾濫すると、人が、「選べないもの」「思いつかないもの」そして「購入できないもの」がどんどん増え、消費社会の狭間へと埋没していく。それブチ破るための力を「がつん!力」と呼びます。
【ポジティブな話題を生み出す5つの条件】
1 素材自体に「がつん!力」がある
2 京完が若者や子供の間で口コミで広がりやすい
3 映像としての「絵」がたくさん撮れる
4 話題に希少性があり、そのため話題占有率が高くなる
5 突っ込みどころがたくさんある
【ネットの登場以来、AIDMA → AISASへ変化】
A=attention(関心)
I=interest(興味)
D=desire(商品への欲求)
M=memory(商品の記憶)
A=action(購買)
A=attention(関心)
I=interest(興味)
S=search(検索)
A=action(購買)
S=share(共有)
消費者は、現代では必ずといっていいほどS=search(検索)をする。最近、ほとんどの広告の中に検索ボタンがあるのはそのため。(AISASは、電通の登録商標)
しかし、私の見るところ、その情報スピードは、AISAS → 「ASKA」へと時代のテンポが速まってきたのだ。
A=attention(関心をもつ)
S=search(その場でケータイで検索する)
K=Kuchikomi(口コミ。企業の提供する情報をざっと見たら、つぎに口コミ情報でユーザー情報をじっくりと集める)
A=action(買いに行く、ネットで買う)
会社を救う5つの超原則とは!?
1.テレビとネットでがつん!と火をつける「話題の原則」
2.埋没スピードをがつん!と減速させる「居場所の原則」
3.グーグルもがつん!と倒すスケール「効果の原則」
4.顧客をがつん!と囲い込む「還元率の原則」
5.クリエイティブな商品をがつん!と生む「組織の原則」
どう?惹きつけられるでしょ!使えそうでしょ!オススメよ!(^◇^)