- 作者: 中村雅彦
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/07/11
- メディア: 単行本
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BOOK〜願望実現へのアプローチ…『祈りの力』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090328
著者・中村雅彦氏は心理学者であり、元国立大学教授、そしてプロの祈祷師(拝み屋)というキャリアの持ち主。祈ることの効用や自己意識の変容のプロセスなど、研究と実践の成果について赤裸々に語る。「祈りの経典・祝詞」と「願望成就の真言」も収録。この本も実に説得力がある。そのエッセンスを紹介しよう。(^。^)
・「思考は現実化する」ということがいわれますが、そういう考え方にも正当性はあります。そもそも現実になっているものはもともと人間の内面にあったもので、自分の中にあったイメージが外在化していくというものだからです。
しかし、まず、試行してそれを行動に表すとか言語に出すという具体的、物理的な行動を起こすことで現実が変わる、物事というのは段階的に起こるということが基本だということです。そのうえにプラスアルファとして意識の変容というものが出来事を呼び込むという念力的なものが働く、そういう形で現れるものなのです。
・プラス思考の弊害ということもあります。あまりプラス思考をずっと思い詰めていると、逆に一方で「でも、そんなのできっこない」というマイナス思考が強くなりがちです。これはユング心理学の「シャドウ」に関することです。ユングは、人間の意識は表面的な意識の裏側に自分の感情や欲望を押し殺した無意識が存在するといっています。その押し殺した無意識のことをシャドウといっています。
ですから、一番の弊害は、同時に負の力、マイナス思考、シャドウを消さない限り、プラス思考をいくらやっても何も起こらないのです。そのために結局、自分を浄化できること、感情の浄化の問題というのがあるので、そのために祈るという習慣があったほうがいいなと私は思います。
・運を呼び込むということは、信念の問題に帰着すると思います。神仏を信じる、信じないということとは関係なく、その人の強い思いとか信念、それをしっかり持っている人は強運の持ち主が多いです。それは強い意識が継続され、ひとつにまとまり、集中するからです。だからいくら逆風に遭っても絶対にくじけない、負けない、という思いを持っている人は自然と運を呼び込むものです。
・多くの人は、達成されるとそのことにあまり感謝しないで自分のものにしてしまいます。「もともと自分はそういう星の下に生まれた」とか「なるべくしてなった」と、自分の力で成功したと思いこんでしまうのです。しかし、往々にして人は、悪いことが起きたときは逆を考えるものです。「あの人が自分をこんな目に遭わせた」と周りの人に責任転嫁します。本当にいいことがあったときに、それが自分のおかげではなくて、誰かのおかげだという思いで感謝することが非常に大事なことだということを忘れてしまっているのです。
・具体的には、今日一日あったことを本当に、仏壇の前とか、神棚の前でちゃんと報告して、「今日も一日ありがとうございました」といっている人は、本当にうまくいきますよ。「家族四人元気でいま生かされている、本当にありがたい」「仕事でちょっと困っているので、後押ししてください」と、そんな感じでいいのです。そういう意識を持つ時間を一日五秒でも十秒でもいいですから持つことが大事です。
・まず自分にとって心地よくなる場所とか安らげる人など、人、場所、物に対して安らぎ、心地よさを感じられるものを日頃から見つけておくといいでしょう。自分が変わることによって、周りも変わるということもあります。それは内界と外界がつながっているからで、シンクロニシティしているうちに考えに基づきます。また、心理学では、すべての根本原因は自分の内面にある、個人の内面に原因があるという考え方です。
「見えない世界」って大切なんだね〜!ご先祖様ありがとうございます。