- 作者: 西成活裕
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: 単行本
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さて、以前ここでも紹介した、西成活裕氏の『渋滞学』。面白かったね〜!(^^♪
BOOK〜自然渋滞ってなぜ起きる? 『渋滞学』(新潮新書)
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070313
あの『渋滞学』が進化し、『無駄学』という新しい学問が誕生した!いったい無駄とは何か? そのメカニズムとは? 実践篇では社会や企業、家庭にはびこる「無駄」を検証、省き方も伝授し、さらにポスト自由主義経済の新経済システムまで提言。ビジネスパーソンも家庭人も必読の書。なんか20世紀の考え方を改めなければならない、という気になった。そのツボとコツを紹介しよう。
・無駄という言葉をきちんと定義するのは難しい。一見無駄なものに見えても、いつか役に立つこともあるからだ。例えば私は高校生のとき、大学入試になり科目をたくさん勉強させられて、無駄だと思っていたが、ずっと後になってその知識が身を助けるおとがたくさんあった。
無駄の語源だが、空(むな)しいの「むな」の転じたもの、「無駄」と書くのはあて字であると言われている。
・三つの無駄
「ムダ」→見える無駄 「むだ」→見えにくい無駄 「無駄」→見えない無駄 と定め、この順に、気づきにくくとれにくいものとする。
・5S…「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ=習慣」
・年に一回だけ大掃除をするのと定期的にこまめに掃除するのとでは、少しずつ定期的にした方がコストは下がる、これは多くの工場で立証されてきた。なんでも習慣にしてしまえば自然にできるようになるのだ。
・何かうまくいかないことが起こったときに、「なぜ」を5回繰り返せ!
「忙しくて大変」「なぜ?」「締め切りが重なったから」「なぜ重なったの?」…など質問を繰り返していく。そうすると何を反省すればいいのかが具体的に見えてくる。
・優勢民営化の際にトヨタ生産方式が導入された。郵便物の仕分けや配送などにおけるムダをとり、平準化を推し進め、総労働時間が18%も削減され、導入効果は初年度で100億円に上ったといわれている。
・仕事の効率を決める基本は、まず自分の机の整理だ。机の上は、レイゾウコだと思えばいい。つまりこれからする仕事に関する資料をおいておくところなのである。したがって理想は一日分の仕事のみを机上に置いておき、帰るときに翌日分の仕事を置くという繰り返しの習慣をつくればいい。
特に、「第5章 社会は無駄だらけ」の「冷暖房の無駄、電気の無駄づかい、コンピュータの無駄、職場における無駄、過剰な包装と買い物袋」などは、すぐ使えるものばかりだよ!(^v^)よーし、今年は片付け上手になるゾ!
西成研究室のホ−ムページ
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/tknishi/