またまたビートたけしの本。しかも科学の本。このシリーズがまたオモシロイっ!(・∀・)!
「人間はどこから来て、どこへ行くのか――。誰もが知りたい究極の問いへの答えを探すため、たけしが最先端の科学者たちと語り合った。ヒトはいかにしてサルから進化した?人工知能やアンドロイドに乗っ取られる未来はやってくる?脳の複雑すぎるシステム、言葉と人との深い関係……。すべての謎は、ニンゲンから生まれていた!自分がもっと見えてくる刺激的サイエンストーク、人間編」その中でも特に印象的な章を紹介しよう。
【人類の旅を逆ルートで辿れ グレートジャーニーの達人 関野吉晴】
・探検を続けるには何をやったらいいかを考えたときに、いつくか選択肢がありました。研究者や写真家、ジャーナリストになるとか。でも、なぜ調査とか取材では探検に行きたくんかった。先住民と友達でいたかったんです。それには医者だったら先住民の役に立つかもしれないと思いました。僕が行こうとしていた村は、無線もないし郵便局もないので、いきなり行くしかない。いきなり行って「泊めてください」と頼むわけです。「何でもしますから」と言うんだけども実は何もできない(笑)だから、医者になれば、少しは彼らの役にたつかもしれないと考えたんです。
・薬は自分のために持っていきます。なるべく先住民には薬は使わないようにする。薬で治っても、僕がいなくなって元に戻ったらしようがないですから。でも、時々偽薬は使います。
・普通の人は60歳で定年になったら休む、それまでは社会のためにというか、生活のために働きます。僕は逆に60までは好き勝手なことをやって、60になったら社会のために役に立つことをやろうと思っていた。でも、60過ぎても何も役立っていない。(笑)
・アマゾンで生き延びるために相手を殺して食べるということは、過去にも僕はなかったと思っています。理由は、アマゾンの奥地で僕たち日本人はすぐに餓死するかもしれないけれども、彼らは餓死することはあり得ないから、人を襲う必要がない。森の動物や植物については学者顔負けの知識を持っています。薬草はどこに生えているか。魚や動物はどこで獲れるか、すべて知っています。人喰いはなかったけど、呪術的な意味で、首を狩ることはあったようですね。
その他、【脳はどこまで解明されたのか 脳科学の達人 池谷裕二】【寝つけない時は寝なくていい!? 睡眠の達人 三島和夫】【遺伝子が解き明かす人類の祖先たち 分子人類学の達人 篠田謙一】【アンドロイドから見えてきた「人間」アンドロイドの達人 石黒浩】【運動オンチなんて存在しない スポーツ科学の達人 深代千之】【言葉は歌から生まれた 言語起源論の達人 岡ノ谷一夫】【皮膚が傷つくと心も傷つく!? 皮膚科学の達人 傳田 光洋】【人工知能はここまで来ている 人工知能の達人 松尾豊】【「人間とは何か」から時計遺伝子の研究へ 体内時計の達人 上田泰己】【失われつつある「ことば」を救い出せ 文化人類学の達人 西江雅之】など。
このシリーズ、めちゃめちゃオモシロイ!読破しよう。オススメです。(・∀・)