永福町大勝軒草村賢治 奇跡のラーメン店は、どのように誕生したか。―23坪・23席で日商100万円。初任給手取り60万円
- 作者: 草村賢治
- 出版社/メーカー: 旭屋出版
- 発売日: 2008/12/01
- メディア: 単行本
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GOURMET〜ラーメン一杯1,050円に納得!永福町・大勝軒
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070425
一杯1,050円という値段もすごいが、その味、ボリューム、接客、清潔感、売上トータルにおいて日本一といっても過言ではない。その店主である草村賢治さんは、私と同じ新潟県東頚城郡松之山(現・十日市松之山)出身だって。ひゃあ〜!大先輩ではないか!これも偶然!(^^ゞ
そうそう、先日ウチの田舎のお正月の奇祭がテレビで紹介されたよ。見た人もいるよね。
越後の奇祭 婿投げ墨塗り(十日町市松之山)
http://www.matsunoyama.com/spa/ivent01.htm
今年で創業53年。いまでこそ、行列が当たり前だが、開業して10年間は赤字。それが今では、23坪・23席で、商品は「中華麺」と「チャーシュー麺」のみ。店内売りで1日60万円、お土産ラーメンで1日40万円、年商3億円、店売り680杯。しかもスタッフ10名で。
なぜこれほどの驚異の売り上げ生産性の高さを誇るのか?なぜ奇跡のラーメン屋とも言われるのか?なぜ個人経営の店でこれだけ成功しているのか?その秘密が満載!これはあらゆるビジネスにも応用できるよ。そのツボを紹介しよう。
・商売をはじめるにあたって「日本一美味しいといわれるラーメン屋になる」と志した。そのためにの3つの誓いを立てた。
まず禁酒。酒は付き合いが多くなって店がおろそかになるし、体を壊す原因にもなる。次に禁煙。煙草は味覚を損ない味作りの邪魔になるし、不衛生。第三に禁車。車は事故を起こす危険がある。その時は店を休み、お客様にも迷惑をかけることになる。
・日本一のラーメン屋を目指すのなら、人と同じことやっていたのではダメ。最近は年のせいで睡眠時間も多少増やしましたが、70歳までは毎日一日5時間睡眠、今でも昼寝をしないで、一日17時間働いていて、若い人に負けないくらい頑張っています。
・店を出すときに心に決めたことのひとつが、「出入り商人を大事にする。そしてその商人一番の得意になる」ということです。仕入れてやるんだとか、商品を扱ってやるんだといった傲慢な態度で、出入り業者に無理な要求をしてはダメ。
・「味変え」と言っていますが、常に味改良を重ねています。タレとスープだけでもこれまで200回以上やっています。初めて食べて美味しいと感動した味も何回も食べていると飽きてきて感動しなくなります。常に感動していただくためにも常に一歩先を行く味を提供することが必要です。
材料の品質や種類、量、ブレンドの方法など1年に5,6回の割合で改良を重ねてきました。お店が味をよくする努力を怠ったら、その時点で負け。常にお客様の舌との競争です。
・使用している材料は他のお店の5倍から10倍は使っています。煮干し26キロ(10種類)、鰹節・鯖節52キロ、豚骨120キロ、玉ねぎ20キロ、じゃがいも25キロなどなどが一日に使う量です。たくさんの材料を使えばその分、味のバランスをとるのがたいへん難しくなります。それだけにスープづくりは毎日真剣勝負です。
その他、行列をつくるお客様のために日傘と雨傘を600本用意していること、、器やコップ、ステンレス製のお皿へのこだわり、徹底した掃除、二度洗いする食器、地元への貢献など。「ここまでやるか!」という見えないところでのこだわりがスゴイ。\(◎o◎)/!
ここでは、水が少なくなるとスッと注ぎに来てくれるんだよね〜。そのきめ細やかな対応がウレシイ。
ああ〜!また食べたくなった〜!!!草村さん、いつまでも現役でいてね!本もラーメンもおススメよ。(^^♪