- 作者: サンドウィッチマン
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/09
- メディア: 単行本
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私が最近好きな芸人が『サンドウィッチマン』。2007年M-1グランプリで一発逆転、奇跡の優勝を果たすまで、無名芸人だった。彼らの初の自伝的著作がこの本。
高校時代の同級生の伊達みきおと富澤たけし。ふたりとも、吉本興業の劇場が1年半で撤退した「笑いの不毛の地」と呼ばれる仙台で育った。高校のラグビー部で出会って、24歳の時、1998年コンビ結成。吉本のNSCのような専門の養成所で笑いを学んだことはない。人脈やツテはゼロ。仙台駅ビルでのデビューの舞台でドンズベリした。そしてふたりで上京。板橋区にある68,000円のアパートで一緒に暮らす。「売れたらいつか、別々に部屋を借りよう」と言って10年近く、売れる兆しはなし。部屋にはゴミの山。
最初のコンビ名は『ゆやゆよん』。そして『親不孝』。そしてかつてトリオを結成したときに、サンがついた方がいいというので、『三途の川』『三角関係』『サンドウィッチマン』の候補があがり、消去法でサンドウィッチマンになった。
漫才テープを芸能プロダクションに送っても、相手にされず、トリオを組んで失敗。営業に呼ばれても、誰もサンドウィッチマンを知らない。笑い声も拍手もゼロの舞台も珍しくない。
後輩コンビが、次々に売れ、芸人としての収入はずっと数万円。結婚したいと思っていた彼女とも別れ。借金もあった。富澤が自殺しそうなこともあった。解散の危機もあった。そして9年。年齢は33歳。レギュラー番組もない。若くもない。ルックスも良くないし、知名度もほとんどゼロ。芸人としての実績は何もない。
そんな彼らがなぜたった一夜で有名になった。奇跡の優勝。無名芸人のヒーローはなぜチャンピオンになれたのか?なぜ夢をあきらめなかったのか?
彼らのひたむきな姿に惹きつけられる。勇気付けられる本だ。オススメ!(^。^)
サンドウィッチマン オフィシャルサイト
http://sandwichman.fc2web.com/index.html