- 作者: 中島セイジ
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2007/08/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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社団法人 関東ニュービジネス協議会
http://www.nbc-world.net/
その中の『ベンチャー創出委員会』に所属しているのだが、ご一緒させていただいている、株式会社クォーターバックの中島セイジ社長のこの本!このタイトルにもひきつけられるのだが、オモシロイ!
なぜ、非効率な経営が、効率的な経営を目指す競合他社を押しのけ、成功をおさめたのか?無謀とも思える決断、売上とは無関係の作業…。ここに書かれている事例は多くのビジネスに参考になるね〜!そのツボとコツを紹介しよう。
まず、非効率経営の実践家の共通点とは?
①時代の流行、トレンドとは関係なく、独自の道をいく。
②あえて手間のかかること、時間のかかる方法を選んでいる。
③何よりお客様、スタッフを大切にする。
④会社を大きくすることは必ずしも望んでいない。
⑤そして、一度決めたことは徹底してやる。
・大里綜合管理株式会社(千葉県大網白里町)
「いかに地域住民にとって、自分たちが必要とされる存在になるか」テーマに房総を中心に、土地や建物の管理や住宅の建築をしているのだが、地域活動がユニーク。
たとえば、毎年『100キロ歩き』というイベントを開催、朝の通勤時間帯に大網駅で社員が交通整理をしている、8500カ所の空地に水仙を植えている、週末の夜に本社屋で音楽会を行っている、社屋の二階を学童保育のルームとして開放し、スタッフの親や近隣で働くお母さんたちが安心して仕事に打ち込める環境を提供している…などなど。なぜそんな非効率なことをやっているのか?
野老真理子社長は語る。
「私は、何か新しいことを思いついたとき、それがお客様にとっても地域にとっても価値あることであるかどうか、を考えます。そこがオッケーなら、あとはそれをどう実行に移すかだけです。だから多くの知人を巻き込むこともありますし、いろいろな企業や団体とコラボレーションすることもあります。本当に是非やった方がよいものは次から次に取り入れてやってきたのです。するといつの間にか仕事以外の活動が60を超していたのです……。」
大里綜合管理株式会社の地域活動紹介
http://www.ohsato.co.jp/region/index.php
建て替えの場合の数ヶ月間の仮住まいは自社保有マンションや住宅を無料で提供してくれる、入らない家財道具を入れる倉庫も無料、さらに引っ越しなどは自社スタッフを手伝ってくれる、また年二回アフターフォローのための定期点検をしている、しかもいままで建てた家すべてに!日頃仕事を手伝ってくれている職人さんのグループを総動員して三日間で1400軒を巡回している。しかしこの定期点検でリフォームの依頼や紹介が多くなり、年間受注の半分がこの機会に紹介されるようになった、して地元での無料包丁研ぎサービス、夏休み子ども工作教室などを通して、モノを作る喜びを体験してもらおうとしている…。
丸山社長はいう、『わが社のお客様は紹介が多いのです。あの工務店はいいよ、あそこに頼めば安心だよと知り合いや親戚から勧められるとおっしゃいます。大手ハウスメーカーのように宣伝力も専業の営業マンもいない当社のような工務店にとって、最強の営業マンはお客様自身なのです。それはなんとありがたいことでしょう。ここまでやってこれたのは地域の方々のおかげだと思っています。』
ようこそ丸山工務店へ(江東区)
http://www.maruyama-koumuten.co.jp/
ん〜好きだなあ…、こういう会社。ウチ(SA)では、『損得勘定 → 情』へのシフトだね。そのほか、無添加せっけんのシャボン玉せっけん、日刊社内新聞を発行している六花亭などなど…。これからの時代を生き抜くヒントがあるよ!
非効率な会社がうまくいく理由
http://ameblo.jp/business-master/entry-10041557022.html
中島セイジのビジネスの達人
http://www.q-b.co.jp/index.html
株式会社クォーターバック
http://www.q-b.co.jp/company/index.html