「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜人づき合いが楽になる…『間の取れる人 間抜けな人』

間の取れる人 間抜けな人 人づき合いが楽になる (祥伝社新書)

間の取れる人 間抜けな人 人づき合いが楽になる (祥伝社新書)

ウチ(SA)のトレーニング(MSP・L10)で、「間を制するものはセールスを制す」「間を制するものはクロージングを制す」というのがある。この本は、まさにドンピシャリ!

一人芝居で有名なイッセー尾形とコンビを組んできた演出家である著者が教えるのコミュニケーション論がコレ。(^◇^)
誰もが知っている「間」と「沈黙」の豊かさの再発見に役立ちそう。そのエッセンスを紹介しよう。


・本当を伝えようと真面目に語れば語るほど、相手の心に言葉が届いていないと感じることはよくある。真面目一辺倒の会話よりも、比喩や嘘を交えた会話の方が、互いに影響しあう「心の交流」が、より多く含まれているのではないだろうか。
そして比喩や嘘以上に大切なのが、会話における「間」である。真面目なことを「間」もなく、一方的に語る人の話は息苦しい。逆にいうなら「間」さえ取れれば、人と人とのあいだに、それらしい「わかり合おうとする」空気ができあがるのだ。


コミュニケーションは「真実」を伝え合うことではなく、「真実らしいこと」が重要。話す内容が「真実の追究ではない」という互いの了解こそが、この点に関係しているだろう。いざとなったら真面目になるのが、人間の性でもあるが、緊張したときにこそ「間」という「余裕」が必要。しゃべる言葉に「間」をとれば、おのずと思考にも「ゆとり」ができる。


・「愛の告白」で考えればわかりやすい。蒼白は顔をして、「あなたが好き」と言うよりも、黙っているか、無意味な音楽のようなおしゃべりをしたほうがうまくいく。せっついて話さない、と決心さえすれば、指先や指は自然に動いて、相手の服に触れたり、手を重ねたりするようになる。相手からも反応が返ってきて、身体が微妙なコミュニケーションを開始する。


・思い返せば、好きな異性と時間を過ごしたとき、どれだけ「間」を怖れたことだろう。ぎこちない沈黙がおとずれる度に、己の性欲を意識して、接触を試みて(キスしようとして)拒絶にあったり、絶え間なくしゃべり続けて、「またね」と別れたりした後には、「男らしくなかった(迫ればよかった)」と後悔したものだ。


「間」がコミュニケーションのすべて、と言っても過言ではない。イッセー尾形も僕も特別無口ではないが、二人でいる時には、互いにほとんどしゃべらない。だから僕たちの稽古場はシーンとしている。「あそこをこうしよう」、「うん」といった具合に、互いの呼吸でわかってしまう。と、いうより、創作の壁に突き当たることが多かった結果の「間」であるともいえる。


ん〜何となくわかるなあ…。(^_-)-☆ 恋には言葉はいらないよね…。

イッセー尾形
http://issey-ogata.jugem.jp/?day=20070905
イッセー尾形 オフィシャルサイト
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