「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜這い上がった男の対談集!…『憎まれ役』(野中広務 野村克也

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現在、パ・リーグで3位と大健闘の野村・楽天イーグルス。試合後のノムさん発言を楽しみにしているのは、私だけではないだろう。(^^♪ 前回のこの本も仕入れがいっぱいだったね。

新・敵は我に在り 野村克也
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20080507


ところが、ノムさんの波乱万丈の人生は、実は、あの野中広務氏とそっくりだった!
ともに京都府の小さい町に生まれ、町会議員から自民党幹事長まで上り詰めた野中氏と、テスト生入団から、日本シリーズ三回優勝を勝ち得たノムさん
野中氏には小泉純一郎、野村氏には長嶋茂雄というスーパースターの仇敵が存在し、二人とマスコミによって、「憎まれ役」にされてしまった!


人気先行、視聴率重視の統率がいかに人心を荒廃させ、組織をダメにしてしまうか。巨人軍の凋落と、先般の参院選での自民党の大敗の共通点とは?
苦しい境遇から這い上がった二人の対談はめちゃ面白いよ〜!そのツボとコツを紹介しよう。



プロ野球は勝ち続けなければ優勝できない。そのためには、なぜ勝てたのか。あるいはなぜ負けたのか。常に未来に向けて反省し、意味を考えなければなりません。(野村克也


・野球で表面的に見えるのは、投げた、打った、走った、などの動き、言い換えれば有形の力だけです。ところが、プレーをするには、観察に始まって、情報分析、思考、経験にもとづく勘、ひらめき、決断、準備……などの目に見えない力、無形の力が実際のプレーに大きく作用しますチーム力とは、これらの有形の力と無形の力の総合力なのです。(野村克也


・野村さんは、野球は「守り」にはじまり、「守り」に終わるスポーツと力説されています。政治も「守り」かもしれません。与党になった以上、政権を守らなければならないからです。野村さんは、「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」 「勝負は準備の段階でついている」いずれも政治の世界にも通用する法則だと思います。野中広務


プロの4番やエースは基本的には育てられません阪神の60年以上の歴史で、4番バッターが育ったのは掛布(雅之)ただ一人。バースやオマリーは外国人選手。田淵(幸一)は日本人の4番でしたが、育てたわけでなく、即戦力まちがいなし、の選手をドラフト一位で指名しただけ。(野村克也


優勝したチームや優勝を争うチームには、決まって、他の選手の鑑になるようなチームリーダーが存在します。「中心なき組織は機能しない」からです。
これらの選手たちは、試合での活躍はもちろん、たとえ活躍しなくても、練習も率先して行い、自己管理の模範を示し、後輩への人間教育をして、精神的に選手たちを引っ張りました。そう、監督の大切な仕事のひとつに、チームリーダーを作ることがあるのです。(野村克也


・たとえ有名選手でも、現役時代の名声で、テレビやラジオ、スポーツ紙などの評論家をやれるのは多くの場合せいぜい三年が限度。その三年の間に、野球評論家としてどれだけ勉強したかが、そののちの人生を決めます。野村克也


ハア〜!(>_<) 深いっ! こういう人がドラマを面白く、視聴率をあげていくんだね〜。
ノムさんの発言ばかり取り上げたけど、野中さんの発言も深イイよ!