子供の頃、夢中になった劇画、そしてテレビアニメになった『空手バカ一代』そして大山倍達。いうまでもなく世界最大の極真会館を作り上げた伝説の空手家だ。(^◇^)
その後、原作者でもある梶原一騎の自伝的漫画、『男の星座』で真の大山倍達の姿を知り、心酔したものだった。そして彼が亡くなって早や14年…。
資料500点、証言者300人余、渾身の取材で驚愕の新事実続出! 山籠り、牛殺し等々、華やかな伝説に彩られた超人空手家の本当の人生が、いま初めて明らかになる。同胞同士の抗争に明け暮れた戦後、アメリカ遠征激闘の真実、祖国のもうひとつの家庭に求めた最後の安息……。あまりにも衝撃的なノンフィクション超大作!620ページもあるのにも関わらず一気に読んでしまった。この本は間違いなく今年読んだ本のベスト3に入る傑作だろう!
まず冒頭の、韓国人・崔永宜(チェ・ヨンイ)が、いかにして日本の大山倍達となったか?というところで、韓国人だったことにビックリ!\(◎o◎)/!
そして名前の『倍達』とは、朝鮮民族にとって非常に由緒ある名前で『朝鮮の上古時代の称号』つまり、日本における『ヤマト』などのように朝鮮の国家・民族そのものを誇りをこめて言うときに用いられてきた言葉だったのだ。へえ〜!( ..)φメモメモ
・一年半にもおよぶ山籠りは真実だったのか?
・なぜ自ら『大山倍達伝説』の創作に着手したのか?
・劇画『空手バカ一代』の現実と虚構とは?そのイメージ戦略とは?
・梶原一騎とのかかわりとは?
・なぜボクシング履歴が消されたのか?
・第一回全日本空手道選手権大会優勝の真相とは?
・謎に包まれたアメリカ遠征の闇と真実とは?
・牛殺しの真実とは? …などなど。
大山は生前『伝説とはいかに大きな嘘をついたかに価値がある。』と、確かに言った。この本は、無数の伝説をよろいのようにまとった巨人の実像に綿密な調査で迫る貴重な労作だ。
しかし大山倍達氏の魅力や功績を否定するものではない、逆に人間味溢れたマス・オーヤマの実像に私は惹かれた。マス・オーヤマはスゴイ!国籍を超えて世界人だ!超オススメです。(・∀・)
『大山倍達正伝』 新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/301451.html
極真会館創始者 大山倍達 公式サイト
http://www.mas-oyama.com/index.html