「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜考える野球とは?…『プロフェッショナル』(仁志敏久)

プロフェッショナル (祥伝社新書 107)

プロフェッショナル (祥伝社新書 107)

読売ジャイアンツから横浜ベイスターズに移籍した仁志敏久。現役のプロ野球選手が本を書くって珍しいよね。(^◇^)仁志はいわゆる野球のエリート。常総学院高校では3年連続で甲子園に出場し、早稲田大学時代はキャプテン、そして日本生命を経てジャイアンツでは最初の年に新人王…!


そんな彼がプロフェッショナルとは何か、について書き下ろした。"考えること""極めること"とはどういうことか。具体的な技術論をふまえて、打撃、守備、走塁について語る。木内監督、長嶋監督とのエピソードなども満載した一冊。あの桑田真澄も推薦!「考えて野球をしている仁志敏久くん、いいね!」そのツボとコツを紹介しよう。


常に「考える」ということ。
〜進歩するには必要不可欠なこと。考えてプレーするということは、プレーの理由を簡潔に、明確に説明できるのかどうかということ。それが失敗でも成功でも、「今のプレーはなぜそうなったのか?」が説明できなければ、行き当たりばったりでプレーしているということになってしまう。


・成功だって、理由付けが出来なければいけない。成功した理由が分からなければ、それを次から次へと続けることができないし、何より人に伝えていくということが出来ないから。


・人間は考えて発展してきた。文明のすべてが「考える」ことから始まっている。「考える」ということは、進歩の種であり、進歩の肥やしでもある。考えることを辞める時は、その道から歩みを外すというときだと思う。


・私はプロだから、常に進歩を求めている。進歩を続けて最終的には「極めたい」。その道のプロという人たちはいつも「考えている」のだと思う。しかし、プロだから考えている、プロ意識が高いから先を目指すのではない。その道を極めようと試行錯誤しながら努力し、一つずつ完成度の高いものを作り上げていく人たちをプロと言うのだ。結局そう考えると、その道のプロと呼ばれているような人々は、結果的に「極めることに魅了されている」ということになる。


観察力と集中力。この二つが融合することで、能力以上のプレーは出来上がる。打者の構えから、体の立ち具合、バットの位置や角度。打ちにいく姿勢の肩の入り具合や回転の速さ。バットの軌道と打ち出す方向。客観的にはこれらを見極め、統合する。あとは打者の得手、不得手、その時の状況などを付け加えて考えていく。ただし、独断と偏見ではいけない。なぜかを問われて、周囲に納得のいく説明ができなければ、「考えた」ということにはならない。


・私が思う、野球人生での「心・技・体」とは?まず「心」。これは「誇り」。自分のやってきたことへの誇り、プライド。「技」。技術に関しては知恵と工夫に限る。イチロー選手の振り子打法も、野茂投手のトルネード投法だってみんな工夫の表れ。世の中の進歩と同じように、昔では考えられないようなものでも、どんどん試してみる価値はある。そして「体」とにかく何事も懸命に行うということ。何事も終わって余力があるような状態ではなく、できるだけのことはやったと、充実感を味わえるようなプレーを目指すべき。


何事も、どの業界でもプロとしてのあり方は同じだよね。(^^♪