ボウリング場が、学校だった。 (ベースボール・マガジン社新書)
- 作者: 中谷彰宏
- 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 新書
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さて、『面接の達人』である著者・中谷彰宏氏は、「週に8回」ボウリング場に通い、各種大会にも参加するボウリングマニアでもあった。珍しいボウリングエッセイなんだけど、けっこう奥が深いよ…。ビジネスや人生にも通じるよ〜!
・例えば、1本のピンが残って、スペアを取りにいくとします。ココ一番の時に、いつも99%取れているスペアを取るのがいかに難しいか。仕事も同じ。実は簡単な仕事を任されたほうがムズカシイのです。
・結果は必ずついてくる。ただし、少し遅れて。しかし練習をサボっている結果もすぐ出ない。たからコツコツ練習を続けていくことが大切なのです。
・ボウリング場でデートすると男の度量がわかる。女性とデートする大原則は、ボウリングのスコアではなく、一緒に行った女性をいかに喜ばせるか。
・マナーのいい人が上達する。フロントでありがとうございました。といえるかどうか。それは「練習させてもらってありがとうございました」という意識。声に出さなくても会釈して帰ること。マナーで差が出るのは、調子が悪いとき。調子が悪いときにマナーよくできるのがカッコいいのです。
・マイボールは、うまくなる前から持ったほうがうまくなる。マイボール、マイシューズを持つと、練習したくなる。
・私がボウリングを選んだのは、死ぬまでできるスポーツだから。体力や腕力、筋力ではなくメンタル力だけで勝負がつくから。
・アプローチで投げる時間が2秒、投げた瞬間からピンに当たるまでが2秒、合わせて4秒。それ以外の考えている時間が楽しい。座禅のようなもの。無我の境地といえば無我の境地で、集中してひとつのことを延々考え続ける。私にとってボウリングは武道なのです。
・教え魔と師匠の違いは、長期的であるかどうか。教え魔はワンポイントで、自分の目についたことを言うだけ。「残る99個はできなくていい。そんなことは考えなくていいから、この1個をやろう」と言ってくれるのが師匠。100直したいことが見えていて、99は唇をかみしめて黙ることほどむずかしいことはない。
・上級者ほど、教え魔にならない。上級者は聞かれたら教えます。聞かれないことは教えません。これは冷たいのではなく、愛情です。うるさい教え魔は間違いなく中級者です。キャディーさんにいちばん嫌われるゴルファーも中級者。
・坂内保友プロに教えていただいたのは、「いいことは覚えて、悪いことは忘れること、これに尽きる」。100のうち99は悪いこと。いいことは1個。そのいいことを覚えて、毎日蓄積していく。100日練習したら、そのいいことが100個たまります。
・試合に、出続ける人が強くなる。試合は、調子がいいから出るものでもなければ、強くなってから出るものでない。出続けることが、強くなる秘訣。
・つかんだことを言葉にする。言葉にすることで意味がでる。つかんだことは、抽象的なままにしないこと。「何かをつかんできたと思います」では抽象的でぼやけている。
・勝負がついたとわかっても、勝負を投げないこと。勝負を投げると、投げグセがつく。勝負を投げたり、キレて雑になると、次の試合には影響が出る。甲子園で負けたチームは最後まで試合を見ません、帰って次の試合に向けて練習を始めます。完封負けしていても、9回裏に1点でも取ろうとする姿勢が、次の試合につながる1点になる。
・レベルが高くなるほど、うまくなるほど、むずかしい。自分よりレベルの高い人は、自分の気づかないレベルの悩みを抱えている。
・大切なのはきちんとした投げ方です。ストライクは、悪い投げ方でも出せます。ストライクは取りにいくものではないです。いい投げ方をした結果がストライクなのです。仕事も同じです。この大原点に気づくと、仕事の仕方が変わります。内容の悪いストライクと、内容のいい9本のどちらを欲しがるかです。一生続けるなら内容のいい9本を取ること。内容の悪いストライクを取った人はそこで止まるし、尊敬もされない。
・ボウリングの世界で尊敬されるのは、スコアのいい人ではありません。長く続けている人です。それは人生でも同じなのです。
どう?深くない?あ〜!久しぶりにやりたくなっちゃったな〜!(^◇^)