- 作者: 藤原和博
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2000/09
- メディア: 新書
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この本を読んでいて思ったのは、みんな同じように名刺やハガキに工夫し、いろんなアイデアや七つ道具をもっているんだなあ…ということ。それが本になっているなんて先を越されちゃったなあ…、ってなカンジ。著者は、元リクリートのスーパー社員だった藤原和博氏。そのツボとコツを紹介しよう。
・欧米では、小学校から自己実現(プレゼンテーション)と討論(ディベート)の訓練をする授業がある、いかにして、異なる価値観や宗教観をもった他人に、自分の想いを伝えるかというコミュニケーション技術を幼い頃から磨いているんだとか。ところが、日本は「同じ釜の飯を食っている」仲間は、みな、同じような価値観、世界観をもり、人生観も含めて、語らずとも分かるものだという常識が支配していたという日本特有の教育環境にあったのだ。
・第一印象〜たった一枚の名刺から
私も以前使っていたのだが、著者は点字付きの名刺を使っている。ほとんどの人が「あ、これ点字ですね」と反応してくれる。これがコミュニケーションの糸口になる。そして『なぜこの名刺を使っているのかのストーリーを話す』のだ。少々コストをかけたとしても、努力を要したとしても、一番最初の出会いで印象を残せれば、結局コストは安くつく。
・訪問したときに、相手が不在の時は名刺に手書きのメッセージを入れることにしている。
『本が減っているようですが、売れ行きはいかがですか?』など。一言肉筆があるかどうかで全然印象が変わる。
・印象に残る年賀状とは?ある次期、凧揚げに請っていたことがある。ある年は万里の長城、次はエジプト、次が南米ペルーのマチュピチュ、オーストラリア…。すると相手から、『まだ凧揚げやっているの?』と聞かれたり、『あなたの年賀状だけとってある』。そういってもらえれば、こちらもまた驚かしてやろう、とアイディアを寝る。コミュニケーションって、そういったゲームの要素があるんです。
・僕の家には小さい子供がいる。そんなことは承知のB銀行の担当者は百も承知。だったらなんで手ぬぐいやタオルを持ってくるの?例えば、三人の子供がいる家庭。僕だったら、キャラクターグッズをわざと一つだけ置いていく。そして電話で『どうでした?じゃああと二つ持っていきましょう!』となる。そうしたら、もう絶対家に入れてくれる。
・プレゼンテーションは、強烈であればあるほど、例えば20人にガッと受けたら、別の20人には、ソッポを向かれる。相手とこちらのギリギリのところで成立する。リスクが生じるのが嫌ならば、プレゼンテーションなんかしない方がいい。
・自宅接待のススメ〜部屋が狭かったとしても、ちょっとした工夫で人を呼ぶことができます。
絵が好きで、2〜3枚持っているならもう『〇〇美術館』、音楽が好きでギターが置いてあるなら『××コンサートホール』、熱帯魚を飼っている人なら『△△水族館』、本がたくさんあるなら『□□図書館』。『僕の家へ来ませんか?』というよりも『かちどき美術館へ来ませんか?』といわれたら、警戒心がゆるんで。興味をそそられませんか?
ところで、『おのづかてる記念館』&『ライブハウス・輝』に来てみませんか?(^^♪ 出張もしますよん!