「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜謎のベールがこの本で明らかに!…『宮内庁御用達』

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宮内庁御用達 (生活人新書 (015))

宮内庁御用達 (生活人新書 (015))

宮内庁御用達」は、戦前は、「宮内『省』御用達」として、正式に許可された業者だけが名のれる制度があった。戦後まもなくして制度こそなくなったが、宮内庁に商品を納入する業者がなくなったわけではなく、現実には宮内庁御用達は存在する。その数は約240社というが、リストを宮内庁が公開することはなく、秘密のベールに包まれている。(^_-)-☆


宮内庁に納入される商品には『御用達』と『献上』がある。『御用達』は宮内庁が予算の中からお金を払って購入するもの、『献上』とは、業者が無料で差し上げるもの。
とは言ってもむやみに誰でも差し上げられるものではなく、お祝いの品といってむやみに献上しても、すべて返されてしまうのである。献上できるのは、厳密な審査を経た、限られた業者だけなのである。
なんともオモシロイ!そのエッセンスを紹介しよう。

 
・昆布専門店 『松前屋』(京都) http://www.digistyle-kyoto.com/hyakumikai/hyakumi_43.htm
〜創業が1392年。なんと600年以上の歴史がある。原料には北海道産の最高級の天然真昆布を使い、素材本来の味を引き出すために5年数ヶ月という長い時間寝かせて旨みを熟成させている。


・たぬき煎餅(麻布十番 http://www.tanuki10.com/
〜1928年創業。包装紙に『日本一高い煎餅』と書かれているのは『日本一美味しい』という自信の表明なのだとか。たぬきというのは、「他抜き」=「他を抜く」という意味。
米は特選米、醤油は「宮内庁御用達」のキッコーマン「御用蔵醤油」を使っている。


・ネクタイ 田屋(銀座)  http://www.ginza-taya.co.jp/
〜1858年創業。ナント皇室ではネクタイを擦り切れるまで使うという。何十年前のネクタイが擦り切れたので、それと同じネクタイをと注文されたこともあるという。そんな一生ものもネクタイを販売している。


・文明堂 日本橋 http://www.bunmeido.co.jp/ 
〜1900年創業。最高級品。「特選ハニーカステラ吟匠」。普通のカステラに比べて卵黄の割合が二倍近い。熟練職人が手造りで丁寧に焼き上げている。きめの細やかさと口溶けの良さが絶品!。


などなど。こだわりの商品が満載!ちなみに、皇室で使われる肉や乳、野菜のほとんどは自家製で、栃木県宇都宮市郊外に東京ドーム54個分の広さの高根沢御料牧場でという皇室専用の農場で作られ、ほとんどが無添加、無農薬、有機農法で作られているのだとか。


職人たちのこだわりと長い年月を生き抜いてた良品の数々…。ん〜深い!

…追伸… 皇室の方がつかうコップは、もちろん硬質(こうしつ)ガラス!?(^_^;)