- 作者: 鮫島敦,松葉仁
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2001/12
- メディア: 新書
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
宮内庁に納入される商品には『御用達』と『献上』がある。『御用達』は宮内庁が予算の中からお金を払って購入するもの、『献上』とは、業者が無料で差し上げるもの。
とは言ってもむやみに誰でも差し上げられるものではなく、お祝いの品といってむやみに献上しても、すべて返されてしまうのである。献上できるのは、厳密な審査を経た、限られた業者だけなのである。
なんともオモシロイ!そのエッセンスを紹介しよう。
・昆布専門店 『松前屋』(京都) http://www.digistyle-kyoto.com/hyakumikai/hyakumi_43.htm
〜創業が1392年。なんと600年以上の歴史がある。原料には北海道産の最高級の天然真昆布を使い、素材本来の味を引き出すために5年数ヶ月という長い時間寝かせて旨みを熟成させている。
・たぬき煎餅(麻布十番) http://www.tanuki10.com/
〜1928年創業。包装紙に『日本一高い煎餅』と書かれているのは『日本一美味しい』という自信の表明なのだとか。たぬきというのは、「他抜き」=「他を抜く」という意味。
米は特選米、醤油は「宮内庁御用達」のキッコーマン「御用蔵醤油」を使っている。
・ネクタイ 田屋(銀座) http://www.ginza-taya.co.jp/
〜1858年創業。ナント皇室ではネクタイを擦り切れるまで使うという。何十年前のネクタイが擦り切れたので、それと同じネクタイをと注文されたこともあるという。そんな一生ものもネクタイを販売している。
・文明堂 日本橋店 http://www.bunmeido.co.jp/
〜1900年創業。最高級品。「特選ハニーカステラ吟匠」。普通のカステラに比べて卵黄の割合が二倍近い。熟練職人が手造りで丁寧に焼き上げている。きめの細やかさと口溶けの良さが絶品!。
などなど。こだわりの商品が満載!ちなみに、皇室で使われる肉や乳、野菜のほとんどは自家製で、栃木県宇都宮市郊外に東京ドーム54個分の広さの『高根沢御料牧場』でという皇室専用の農場で作られ、ほとんどが無添加、無農薬、有機農法で作られているのだとか。
職人たちのこだわりと長い年月を生き抜いてた良品の数々…。ん〜深い!
…追伸… 皇室の方がつかうコップは、もちろん硬質(こうしつ)ガラス!?(^_^;)