将棋の羽生善治王座・王将は、最善の妙手は理詰めで考えるのではなく、「ひらめく」のだという。
リーバイスの創業者、リーバイ・ストラウスはカリフォルニアのゴールド・ラッシュに際し、金を掘るよりも炭鉱夫たちに生活雑貨を売るほうが儲かると直感した。特にズボンの供給が不足していることが分かり厚手のキャンバス布地で世界初のジーンズを商品化した。…云々。
それらの直感のメカニズムを、最新の脳科学、心理学の知見から分析し、かつ「直感力」の鍛え方をも教えているのがこの本。著者は、佐々木正悟氏。
最初から最後までオモシロイのだが、特に印象的なのが、「透視能力についての心理実験」だ。
長くなるので省略するが、要するに、「直感を肯定する人」は直観力が活かせても、「直感を否定する人」は、直感力を発揮できなくなるということだ。やはり、信じるものは救われる!?のかな。
私はもともと直感的な人間で、「ピーン!」ときたら行動するタイプなのだが、この本で更にもっと直感を磨いて行こう。(^◇^)
直観力を鍛える7つの方法
1.自分の五感を使って、「知覚」することを、もっと心がける
2.自分が直感したことに、むやみに説明を求めない
3.直感に基づいて、迷わずに「行動」を起こす
4.対戦型のスポーツで、瞬時の直観力と、雑念(ノイズ)の除去を学ぶ
5.脳を直接鍛える−TOT現象、モーツァルトの音楽、ジグソー・パズル
6.好きなことだけをする時間を一日15分は持って、「リラックス」の仕方を覚える
7.内なる声に耳を傾ける習慣を持つ−散歩、ゲシュタルト・セラピー、瞑想