「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜120年前の感動!…『サンタクロースっているんでしょうか?』

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1987年ニューヨーク・サン新聞社「サンタクロースはいるんですか」という質問が8才の少女・バージニアからの手紙が届いた。フランシス・P・チャーチという記者がこの返事を社説に書いたこの名コラムは今では色々なところに取り上げられている。
読み直してみると、やっぱり感動の文章なので、ちょっと長いのだが、全文を紹介しよう。(^^♪



記者様

あたしは、八つです。
あたしの友達に、「サンタクロースなんていないんだ。」って言っている子がいます。
パパに聞いてみたら、
「サン新聞に問い合わせてごらん。新聞社でサンタクロースがいるというのなら、そりゃもう確かにいるんだろうよ。」と言いました。
ですからお願いです。教えてください。サンタクロースって本当にいるんでしょうか?

バージニア・オハンロン(ニューヨーク市西95丁目115番地)


バージニアお答えします。サンタクロースなんていないんだというあなたのお友達は、間違っています。 
きっとその子の心には、今流行りの、何でも疑ってかかる「疑り屋根性」というものが染み込んでいるのでしょう。疑り屋は、目に見えるものしか信じません。
疑り屋は、心の狭い人たちです。心が狭いために、よくわからないことが、たくさんあるのです。
それなのに、自分のわからないことはみんな嘘だと決めているのです。
けれども人間の心というものは、大人でも子供でも、もともとたいそう限られているものなんですよ。


私達の住んでいる、この限りなく広い宇宙では、人間の知恵は一匹の虫のように、そう、それこそ蟻のように小さいのです。その広く、また深い世界を推し量るには、世の中のこと全てを理解し、全てを知ることのできるような大きな深い知恵が必要なのです。


そうです、バージニアサンタクロースがいるというのは、決して嘘ではありません。
この世の中に、愛や人への思いやりやまごころがあるのと同じように、サンタクロースも確かにいるのです。
あなたにも、わかっているでしょう。世界に満ち溢れている愛やまごころこそ、あなたの毎日の生活を美しく、楽しくしているものなのだということを。


もしもサンタクロースがいなかったら、この世の中はどんなに暗く、寂しいことでしょう!
あなたのようなかわいらしい子供のいない世界が考えられないのと同じように、サンタクロースのいない世界なんて、想像もできません。
サンタクロースがいなければ、人生の苦しみをやわらげてくれる、子供らしい信頼も詩もロマンスもなくなってしまうでしょうし、
わたしたち人間の味わう喜びはただ目に見えるもの、手で触るもの、感じるものだけになってしまうでしょう。また、子供時代に世界に満ち溢れている光も、消えてしまうことでしょう。


サンタクロースが信じられないというのは、妖精が信じられないというのと同じです。
試しに、クリスマス・イブに、パパに頼んで探偵を雇って、ニューヨーク中の煙突を見張ってもらったらどうでしょうか?
ひょっとすると、サンタクロースを捕まえることができるかもしれませんよ。
しかし、たとえ煙突から降りてくるサンタクロースの姿が見えないとしても、それが何の証拠になるのです?
サンタクロースを見た人は、いません。けれども、それはサンタクロースがいないという証明にはならないのです。


この世界で一番確かなこと、それは、子供の目にも大人の目にも見えないものなのですから。
あなたは、妖精が芝生で踊っているのを見たことがありますか?
もちろん、ないでしょう。だからといって、妖精なんてありもしないでたらめだなんてことにはなりません。この世の中にある見えないもの、見ることが出来ないものが、何から何まで、人が頭の中で作り出し、想像したものだなどということは、決してないのです。


赤ちゃんのがらがらを分解して、どうして音が出るのか中の仕組みを調べてみることはできます。
けれども、目に見えない世界を覆い隠している膜は、どんな力の強い人にも、いいえ、世界中の力持ちが寄ってたかっても引き裂くことはできません。


ただ、信頼と想像力と詩と愛とロマンスだけが、そのカーテンを一時引きのけて、膜の向こうの、たとえようもなく美しく輝かしいものを見せてくれるのです。
そのように美しく輝かしいもの、それは人間の作ったでたらめでしょうか?
いいえ、バージニア、それほど確かな、それほど変わらない物は、この世には他にないのですよ。

サンタクロースがいない、ですって?

とんでもない!嬉しいことに、サンタクロースはちゃんといます。それどころか、いつまでも死なないでしょう。
一千年のちまでも、百万年のちまでも、サンタクロースは子供達の心を、今と変わらず喜ばせてくれることでしょう。


ハア〜!(>_<)…いい文章だね…。私はネコが大好きなので、ネコが人々に癒しと幸せを運んでくる『ニャンタクロース』だと信じています。(^◇^)

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