- 作者: 岡田徹
- 出版社/メーカー: 商業界
- 発売日: 2003/09/01
- メディア: 文庫
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しかし、商人としての、商いの原点としての彼の珠玉の詩は人の心を打つ。
昔『にんげんだもの』という映画(相田みつをとは関係ありません…。(^_^;))で知って感銘を受けたのだが、改めて詩集を読んでみると…深い…、静かな感動だ!(T_T) その代表的な詩を紹介しよう。
小さな店であることを
恥じることはないよ
その
小さなあなたの店に
人の心の美しさを
一杯に満たそうよ
商売とは
人の心の美しさを
出し尽くす業(なりわい)
あなたの
商人の姿に
前だれをかけた
み仏をみたい
商売の道は人間の誠実を尽す道でありたい。
−店のつくりで
蛍光灯で
アーケードで
お店をひきつけようとする前に
私の店は正直な店ですと
唯この一言を
天地に恥じず云い切れる商売をしようよ。
−商品の豊富さを誇る前に
値段の安さで呼びかける前に
一つ一つの商品に
あなたの実印を捺して差し上げたい。
私の生涯の願いは
タッタ一人でよい
この店は
私にとっては
だいじな店ですと
いって下さる
お客という名の
友人をつくること