「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

POETRY&BOOK〜『谷川俊太郎 歌の本』

谷川俊太郎 歌の本

谷川俊太郎 歌の本

私の好きな詩人の一人、谷川俊太郎氏。(^。^) 何度か紹介したよね。


BOOK〜『生きる  わたしたちの思い』(谷川俊太郎
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090219

BOOK〜詩人の感性、発想とは?…『谷川俊太郎 質問箱』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20080524

POETRY〜『あげます』(谷川俊太郎
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070408


彼は、鉄腕アトムの主題歌の作詞をしたりとか、以前より歌うための詩を数多く書いているんだよね。氏が半世紀にわたり書き綴った歌うための詩、単行詩集未収録の66編を自選。みんないいんだけど、特に気に入った詩をふたつ紹介しよう。(^。^)まずコレ。タイトルがドキッとさせるね…。



「私の胸は小さすぎる」   谷川 俊太郎


私の胸に咲いている一輪のれんげ
それが私の春の思い出
手紙の間にうなずいた花のしるし
今日の私のあこがれのように
私の胸に咲いている一輪のれんげ


私の胸に降りやまぬ深い雪
それが私の冬の思い出
あなたの外套につつまれて歩いた
今日の私のさびしさのように
私の胸に降りやまぬ深い雪


私の胸にさわいでいる大きな楡の木
それが私の秋の思い出
その下であなたは草笛をつくってくれた
今日の私のくるしみのように
私の胸にさわいでいる大きな楡の木


私の胸にひろがる広い海
それが私の夏の思い出
泳ぎながら笑ったあなたの白い歯
今日の私のかなしみのように
私の胸にひろがる広い海


私の胸は小さすぎる
今日の私の愛のように
涙となってあふれるあなたの思い出


そして、小室等が作曲し歌ったラブソング。私は30年以上歌い続けています。(^^♪


「守らずにいられない」


おまえをみつめていると
私は男らしさをとりもどす
おまえの手はひびがきれ
おまえのくちびるのわきには
小さなしわがきざまれている


おまえの心は日々の重みに
少しゆがんでいるかもしれない
けれどもおまえをみつめていると
私はやさしさをとりもどす
一日の新鮮さをとりもどす


おまえをみつめていると
おまえを守らずにいられない
あらゆる暴力から
あらゆる不幸からおまえを守り
こんなにも女らしいおまえを
こんなにもゆたかなおまえを
私は愛さずにはいられない


その他、テレビドラマになり松崎しげるが歌った「俺たちの朝」小室等「おまえが死んだあとで」、「お早うの朝」、「クリフトン N.J.」は、改めてジーン…と響く…。いいなあ…、感動だなあ…。オススメ!