サービスの達人たち―ヘップバーンを虜にした靴磨きからロールスロイスのセールスマンまで (新潮OH!文庫)
- 作者: 野地秩嘉
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/10
- メディア: 文庫
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いや〜!これぞプロ!(>_<)感動しちゃったね〜!!!ここ数ヶ月の中ではナンバーワンの本だろう!
特に感動したのが、オードリー・ヘップバーンやマイケル・ジャクソンが感激した伝説の靴磨き名人・源ちゃんこと井上源太郎氏だ。
キャピトル東急ホテルの地下3階に店を構えて40年。(現在はホテルオークラ)靴磨き名人として広く知られいる源ちゃん。
佐藤栄作、石原慎太郎、浜田幸一、ロッキード事件のコーチャン氏も日本にいたときは必ず彼に靴磨きを頼んでいたし、オードリー・ヘップバーンとソフィア・ローレンは「どう磨いたらこんなにきれいな艶が出るのか?」と源ちゃんに真剣な表情で尋ねてきたという。フリオ・イグレシアス、マイケル・ジャクソン、ホロビッツの三人は仕上がった靴を部屋まで届けに行った彼に抱きついて感謝した。小泉純一郎元首相はSPを引き連れてやってきた。
ジャイアント馬場は語る。『源ちゃんはね、商売でやっているというふうじゃない。靴が好きで好きでしょうがないという感じが伝わってくるんだよなあ。それと…靴についてよく知ってるよね。磨くだけじゃなくて底を貼りなおしてくれたり、僕が靴を磨くのはあそこしかないよ』
その通り靴や靴用品については驚くほど研究していて、町ですれ違った人の靴はチラッとみただけでそのブランドを当てることが出来るし、靴を見れば靴底の減り方から履いている人の健康状態や性格まで分かるという。(>_<)ひえ〜!!!
そして研究のために一足10万円以上の靴でも新しいブランド品が輸入されているとあっさり買い込んでしまう。必ず自分で履いてみて革の性質や耐久性をじっくり調べるのだ。一足磨いて900円という源ちゃんの収入では不相応ともいえるが惜しみなく使うのだ。
『僕のところへくるお客さんの靴は、どれも一足10万円はする高級品だから、僕は革の性質をよく知っていなければならない』というのが彼の弁である。
とある音楽プロデューサーは、源ちゃんに磨いてもらっているうちにいつの間にか謙虚になり、心が落ち着くのだという。彼は現在50足の靴を持っているが、源ちゃんにメンテナンスを頼むようになってから、16年間もの間、一足も靴を捨てる機会がなくなってしい、自然にたまったのだとのこと。『丁寧に磨いてもらったものだから履くときも気をつけるようになりますよ。だから長持ちするんじゃないかな』
一度磨いてもらいたいけど、ちゃんと磨いてきれいにしてからじゃないと恥ずかしいな…。(^_^;)
靴磨き名人 井上源太郎
http://www1.odn.ne.jp/~aab38980/inouegetaroh.htm
〜サービスは足元から〜 井上源太郎
http://www.fuluhashi.jp/u21c/report/re01/011115.html