「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜スポーツノンフィクションの傑作短編集!…『敗れざる者たち』

勝つか負けるかは紙一重だ。100m競技でも一着と二着とでは、0.01秒の差だったりする。甲子園で優勝する高校は4,000校の中のだだ一校だけ。でも準優勝のチームの負けた回数もただ一回だけなのだ。
この本は、その勝者と敗者の紙一重を生々しく描いた6編のノンフィクション。著者は沢木耕太郎氏。


以前、このブログでも紹介した、史上最年少で2000本安打を達成し、打撃の天才・川上哲治"長嶋を超える唯一の天才"とまで言わしめた東京オリオンズの背番号3、『E』こと榎本喜八『さらば宝石』は心に響く…。(^_^;) 現役のバッティングを見たかったな〜!


イチローを超える天才! 『打撃の神髄 榎本喜八伝』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070623


中でも、読んでいるうちにグイグイ惹きこまれたのが、ミスタージャイアンツ長嶋茂雄と同年代に生まれたゆえの悲劇『三人の三塁手だ。 熱狂的な野球ファンの私でも知らなかった話だ。


長嶋茂雄と同期入団、同い年で、ジャイアンツのユニフォームを着ることになった難波昭二郎。彼は、長嶋に匹敵する力を持っていた。みな 難波は不運だったという。不世出の天才と同じチームに入り、同じ三塁手で同じ長距離砲、そして全ての点で少しずつ劣っていた。長島が東京六大学で8本のホームランを作ったときに関西六大学で7本の新記録を打ち立てていた。僅か一本の差だった。

ドラフトがなかった当時、もし、難波が中日に行けばレギュラーだったし、ある程度の成績は残せただろう。難しかし、巨人では代打要員でしかなかった。 長嶋と比べて、難波はあまりにも地味だった、繊細すぎた、プロとしては優しすぎたのかもしれない。 そしてもう一人、土屋正孝との物語、『三人の三塁手


その他、東京五輪のマラソンで銅メダルを獲得し、その4年後に痛切な遺書を残して27歳の若さで自殺した円谷幸吉の生涯を描いた 『長距離ランナーの遺書』、 32歳にして三度目の世界王者カムバックに挑む輪島功一の姿に迫る『ドランカー<酔いどれ>』。これを読んで、テレビに出てくる輪島功一のイメージが変わった! ボクシングのカシアス内藤『クレイになれなかった男』など収録。


勝者と敗者の紙一重とは、ウチ(SA)の『売れる・売れない対比表』みたいだな〜。(^◇^)


まず確かめる          ⇔   すぐに信じる、疑う
成功の反対は?『平凡』    ⇔   成功の反対は?『失敗』
積極的(相手の心を開く)   ⇔  図々しい(相手の心を閉ざす)
目上に堂々と、目下に謙虚  ⇔  目上にペコペコ、目下に横柄
価値ある投資をする      ⇔  浪費、投資を繰り返す

などなど。

…勝者でありたい!(^^♪