「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜『落語家に学ぶ「笑い」のつくりかた』(桂歌蔵)

中学の時に野球をやっていたのだが、必須クラブでは落語クラブに入っていたのだ。その時のネタは、『寿限無』 『疝気の虫』 『ろくろ首』あたりの無難なハナシ。(^^ゞ 今でも時々落語を聴きに行くのだが、人様の前で話をさせていただいている私にとっては、めちゃめちゃ仕入れになるのだ。
真打が登場するとそのオーラで場の空気をガラッと変えてしまい、思わず惹きこまれてしまう!もしかしたら、1対複数という舞台で、究極のコミュニケーション力を身につけているのが落語家なんじゃないかと思う。


著者の桂歌蔵は、笑点でおなじみの桂歌丸師匠の弟子。その笑いのプロが語る笑いのつくりかた!これは面白そう!!!と思って読んでみると、ウチでやっているセールストレーニング、コミュニケーショントレーニングに共通している点がかなりあった。そのいくつかを紹介しよう。


『落語家の仕事とは、ひととき楽しくだまされていただくこと。オチをつけて頭を下げれば、それまで話したすべてが消える不思議な芸なんです。』


『いじり上手の人に上手にいじられるテクニックがある。それは、よく聞くこと。うなずきや相槌上手になること、目を見たり身振り手振りのしぐさを入れること、そのいじりの目的を読むこと。』

『話し方や人付き合いを考える時に、一番大切なのは、聞いてもらっている相手を好きになること。加えて話している自分も好きになること。好きな人に出すラブレターを考えると、きれいな字で、丁寧に、好きになってもらえるよう書かなきゃいけないと思いますよね。同じように落語であれ日常会話であれ、ビジネスであれ、そこで使うネタやテクニックというのは好きになってもらうための道具なんですよ。』なっるほど〜!( ..)φメモメモ


『人と人との会話とは、すべて想像力で成り立っているんじゃないか、と思います。「このあいだ駅のホームで酔っぱらいが…」といった瞬間、相手の頭には、ホームと酔っぱらいが浮かんでくる。映画のようにズバリ見せるのではなく、『想像力』を描かせることが一番の醍醐味ではないだろうか。』



その他、どんな客でも笑わせる秘訣とは?愛されキャラで笑っていただくには?怒ったあとに笑っていただくには?など興味津々な内容が森進一、森昌子森田健作……『もり』だくさん!…お後がよろしいようで…。 (*^。^*)



桂歌蔵 公式サイト 歌蔵の部屋
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