「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜神の領域を覗いたアスリート(西村欣也)

神の領域を覗いたアスリート (朝日新書)

神の領域を覗いたアスリート (朝日新書)

なぜ、一流選手は、自力を超えた力を発揮できるのか?なぜ、人間離れした神業が生まれるのだろうか?


スポーツ心理学の用語で『ゾーン』という言葉があるらしい。超一流のアスリートが体験する特殊な感覚を意味するそうな。野球選手が『投手のボールが止まってみえた』とか、そういう瞬間を『ゾーンに入った』という。いわゆるえらばれし人にしか体験できない『神の領域』だと著者は言う。いいね〜!この『神の領域』という言葉 ( ..)φメモメモ


長嶋茂雄王貞治亀田興毅千葉すず橋本聖子笠谷幸生などが紹介されているが、最も感銘を受けたのが、スピードスケートの清水宏保だ!


長野五輪金メダル、カルガリーでの世界記録後のインタビューが興味深い。


−レース中何を見ているんですか?


「『光の道』ですね。レース前にメンタルリハーサルという作業をするんです。500メートルのコース取りを完璧にイメージする。それが光の道となって記憶される。『見える』という表現とは少し違うかもしれませんが、レース中はそのコースを追うんです。」


−世界記録のレースは、その光の道を狂いなく追えたのですね?


「それが違うんです。最終コーナーの出口で2センチ外にふくらんだ。それがなければあと0.2秒は速くなっていました。」 ひえ〜!2センチ〜!!(>_<)


「最高の状態で滑っているときは、自分の周りが真っ白になる。外部の音は何も聞こえない。視野は30センチぐらいしかない。体の中をゆっくりと時間が流れていく不思議な世界ですね。聞こえてくるのは自分の声。『そこは、抑えながら…』とか自分と対話しながら滑ってますね。」


私も、最高のギャグを言って、滑った時は、頭の中が真っ白になります…。(~_~;)


また、彼は、プレッシャーと今後のことについては、次のように語っている。


長野五輪の一週間前にプレッシャーで胸が締め付けられるような感覚に襲われました。コーチにカウンセリングを受けるという方法もあったと思います。でも、僕は一人で引き受けようと思った。そうじゃないと世界の頂には登れないと考えたからです。」


「競技者として終わる日は来るでしょう、その時にスケートにしがみついていたいと思わないですね。まだ具体的にイメージできませんが、スケートをやめた後は、全く違う世界でゼロから苦労したい。また、新たにハードルを設定して、もう一度苦労したい」


クウ〜!(>_<)さすが頂点を極めている人は違うな〜!ちなみに素質は、001−024−024。分かる気がする。現役続行している彼の再起を心からお祈りしている。


清水宏保 公式ブログ
http://shimizu.at.webry.info/