「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜なんでそーなるの!〜萩本欽一自伝

なんでそーなるの!―萩本欽一自伝

なんでそーなるの!―萩本欽一自伝

小学校の卒業文集で、尊敬する人は、『萩本欽一と書いた。


さいころから、コント55号のドタバタが大好き。『スター誕生!』は毎週見ていたし、『オールスター家族対抗歌合戦も好きだった。そんな欽ちゃんの自伝を興味深く読んだ。生い立ちから浅草時代、テレビでの視聴率100%男と呼ばれたこと、そして野球〜茨城ゴールデンゴールズまでのエピソード満載。キーワードは、『夢を見る力』だろうか。


意外だったのが、天性の『あがり性』。最初にテレビに出たころ、生放送のコマーシャルでセリフを忘れて19回連続でトチリ、一度テレビ界からすっとんだほどコメディアンという仕事は、向いていないと思っていたそうだ


そして、一番感動したのが、愛弟子の斉藤清六とのこと。


『欽ちゃんのシネマジャック』というプロジェクトで、テレビから映画界に進出して、回りから「映画を作るの?今まで稼いだお金みんななくすぞ!」と言われ、そのとおり、ものすごい赤字で大失敗したときのこと。

斉藤清六が、そんな欽ちゃんを心配して、現金1000万円持って、「大将、これで映画のチケット売ってください」と来たんだそうだ。

欽ちゃんが、そんなチケット買うほどすごい映画じゃないよって、言ったら、泣きながら、「これは、僕のお金じゃない。大将が稼がせてくれたお金だから」。結局そのお金は受け取らなかったが、その後どこかで、1000万円分チケット買って、みんなに配っていたという


以前、コント55号時代に自主制作映画を作ったときも、清六は、人知れず、映画のポスターをベニヤ板に張って、サンドイッチマンをやりながら、映画の宣伝をしてくれてたらしい


それまでは、弟子入り志願で来ていたのだが、何をやっても不器用で、出入り禁止にしていたそうな。それが、そのエピソードを聞いて欽ちゃんは、清六を探し出し、「清六!俺は意地でもお前を有名にする!」って誓い、『欽ドン!』で有名になったとのこと。


クウ〜!(ToT) 泣ける!


ピンチの時に離れていく人が多い中で、いつまでも恩義を忘れず、駆けつけるなんて出来そうでなかなか出来ることではない。

正に、満たされると満たし返したくなる、『ミラーの法則』や〜!(T_T)