「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜ゼームス坂物語①〜④(高尾五郎)

ゼームス坂物語〈第1巻〉木立は緑なり

ゼームス坂物語〈第1巻〉木立は緑なり

「いま日本人がいちばん読まなければならないのは、ハリー・ポッターではなく、『ゼームス坂物語』です。」


とある方のコメントを見たことがきっかけで読み始めた。
いや〜あまり期待していなかったせいかめちゃめちゃ良かった!感動!しばしウルウルしてきました。特にラストの手紙のシーンは、胸キュンモノです。


ゼームス坂とは、JR大井町から新馬場方面へ続く坂道だそうだ。
そこにあるゼームス塾塾長・多川長太の塾、その塾の分校、樫の木子供団の
子どもたちを中心としたやりとりを描いた小説。マンガではありません。
全4巻で1300ページ以上の大作だが一気に読める。まるで実話のような
生々しさと描写が素晴らしい。


偏差値偏重、いじめ、不登校、引きこもり、親子の断絶、小児ガン、怪我、
自殺願望、生徒へのセクハラ、自然とのふれあい、人を信じるということ、
共感するということ、仲間
というものを真っ向から捉えている。
そして物語のスパイスとして、恋愛要素も効いている。


子供でも読めるように、振り仮名が振ってあるのは親切だ。
う〜ん、うまく伝わらないなあ…。(~_~;)
毎日ブログを書いていて感じるのは、良いものをどのように表現するかということのムズカシサだ。
お子さんがいらっしゃる方も、子供も、今、何らかの悩みを抱えている方に
オススメする。きっと未来へのヒントが得られるに違いない。


『三年B組金八先生のようにドラマ化して欲しいなあ。