「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「完全版 大笑点」(立川談志)

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 国民的人気番組の笑点。ワタシも、もう45年は観てるな~!その初代司会者が立川談志師匠!

この本はスゴい!テレビじゃ絶対放映できないお題と回答の数々!そのエッセンスを紹介しよう。

 

・お題其ノ一北朝鮮へどうぞ」のキャッチフレーズ

 

「どうせなら拉致される前に行こう」〈小山もも〉
“ 行こう ”でもいいが、“来い”のほうがいい。

「横田さんに会いに行こう」
“会いたくないかい”にすると◯印。

◯「もう拉致があきません 」〈餅もち太〉駄洒落はこう使うべき。その見本也。
△「おいしい食べ物の夢が見られます」〈放置自転車〉
「金だけに愛を 〈さだまさし〉」


・お題其ノ二「AV男優の名前」


△クリニングス娘〈松本〉
❌大橋巨根〈珍宝博士〉
❌イヂロー〈珍宝博士〉
△モークンニ娘。〈増田〉
レオナルド・デカ・マラ夫
◯ケツandホモ〈トモ〉
オスマンコ・チンコン

 

・お題其ノ四 絶対抱きたくないダッチワイフの名前

△十八歳未満〈三助〉
ジャイアントばばあ〈五郎〉
△安全痴態〈船場
△安全恥体〈船場

 

・お題其ノ六 リストラの殺し文句

 

◯「長嶋だって辞めただろう!!」〈もぴぃ〉
◯「だって、いらないんだもん」〈春風亭昇太
・「これが我が社のファイナルアンサーだ」〈立川志の輔

 

・お題其ノ八    新婚初夜、一分で終わってしまった男の決めゼリフ

 

◯「タダだったので気がゆるんじゃいました」〈談根〉
△「先出す不幸をお許し下さい」〈パイ尊〉
・「一回の裏女房の攻撃に替わります」
・「もっと早くできるよ」
・「より早く、より多く、これを文明の進化という」
・「早くイカないと学校に遅れるから……」〈家元〉
△「とりあえずオープン戦だから……」〈ひたち〉

 

・お題其ノ九     長嶋監督に感謝の言葉を

 

◯「やっと『朝日』が読める」〈スーパーひたち〉
◯「『ポスト原』大本命」〈六三郎〉
◯「いわゆるひとつのありがとうですね」〈松本〉
❌「セコムもやめます」

 

・お題 其ノ十     男ならチンポコに一言

 

◯「ブラブラしてねえで、タマには仕事しろ」〈市川鈴本〉
◯「今夜は久しぶりに外食だ」〈スーパーひたち〉
◯「ダイエット?お前、なに考えてんだ」〈小五郎〉
◎「定食が飽きたなんて十年早いぜ」〈ジャニーズ〉
◯「ナメられるな!ナメさせろ!?」〈餅もち太〉
❌「今度いいティッシュ紹介してやるよ」〈もぴぃ〉
△「俺と同い年だもンな……」〈ミッキー・カーチス

 

 

・お題 其ノ十一「ハゲは偉い!」のキャッチフレーズ

 

△「フケない」〈〉ジャニーズ
△「掴み所がないだろ?」〈市川鈴本〉
◯「貧乏人の毛沢山」〈西郷どん
◯「髪も仏もない」〈まきがめ〉
❌「ハゲながら応援します」〈勝田〉
◯「デブ、チビだけじゃ、ごろが悪い」〈アンジャッシュ・児島〉

 

・お題其ノ十四   有名人春歌


❌「高橋尚子とヤル時にゃ、2時間19分でせにゃならぬ」〈市川鈴本〉
△「田原総一朗とヤル時にゃ、朝まで生でせにゃならぬ」〈スーパーひたち〉

 

・お題其ノ十五 石原東京都知事にやってもらいたい政策

 

◯「東京を騙るディズニーランドから使用料徴」収〈市川鈴本〉
◯「埼玉・千葉・神奈川に対する東京都隣接税」導入。〈ジャン〉

お題其ノ十七
檻の中の野村サッチーに励ましの言葉(罵声)を!

△「ノム阿弥陀仏」〈ひたち〉
△「これでニッチもサッチーもいかないだろう!」〈小山もも〉
△「次は人間に生まれ変われよ!!」〈富田英美〉
・「君にサッチーあれ」〈パイ尊〉

 

お題其ノ十八     18歳未満禁止の正月TV特番企画

 

林真須美の3分間カレークッキング」六甲おろし
△「視聴者参加「犯していいとも」」〈極楽大将〉
◯「アルカイダ新人オーディション」〈朝の銀〉
△「芸能人抜き打ちシャブチェック」〈朝の銀〉
◎ノーパン天気予報〈虎〉
◯「放送禁止用語しか使っちゃいけない番組」〈談根〉
◯「NHK方言講座 おまんこ編 チンポコ編」〈パイ尊〉
❌「ためしてガッタイ」
◯「オールスター!新春かくし子大会!!」〈爆笑問題・太田〉
「ドキッ!かつら芸能人だらけの水泳大会」

 

 ギャハハ~!おもしろすぎる!!!よく出版できたね~!超オススメです!♪

 

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「サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う」(鈴木智彦)

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築地市場から密漁団まで、決死の潜入ルポ!アワビもウナギもカニも、日本人の口にしている大多数が実は密漁品であり、その密漁ビジネスは、暴力団の巨大な資金源となっている。その実態を突き止めるため、築地市場への潜入労働をはじめ、北海道から九州、台湾、香港まで、著者は突撃取材を敢行する。豊洲市場がスタートするいま、日本の食品業界最大のタブーに迫る衝撃のルポ」そのエッセンスを紹介しよう。

 

「あれだけ簡単に儲かる仕事は他にない。海で金を拾っているようなもの」アワビは漁業者にも、そして密漁団からも「磯の王者」と呼ばれるらしい。定着性海産物の中では大型で、突出した高値で取引されるからだろう。

 

「今回もそうだけど、密漁団はそもそも人のいない場所に入ってくる。そういったエリアが震災で消えてしまった。震災で一帯の街が全部破壊されてしまって、みんな仮設住宅にう引越してしまった、探照灯津波で破壊されてしまった」そのため好き放題にアワビが密漁され、密漁団にとっては濡れ手にアワビの状態になっているという、そのほとんどが暴力団関係者に利益をかっさわれる。

 

密漁はなにも暴力団だけが悪人というわけではない。その手先となる漁師がいて、そうと分かって仕入れる水産業者との共生関係が構築されている。それらがリンクし合い、魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)し、毎日、闇夜の中で密漁は繰り返される。

 

日本で取引されている45%、およそ906トンが密漁アワビの計算になる。我々がアワビを食べる時、2回に一度は暴力団に金を落としているということである。市場に流通する半分が密漁アワビ、言い方を変えれば盗品というのは異常な状態という他ない。

 

・意外に思えるかもしれないが、市場とヤクザは双子のような存在だった。築地の魚河岸も例外ではない。他の地域に比較して、その関係性はよりいっそう濃厚だ。なにより魚河岸は本質的にヤクザ的である。仲卸の仕事は、実質、ブローカー業だからである。

 

漁業にルールを持ち込んだ途端、密漁は必然的に発生する。目の前に魚がいれば全部獲るのが漁師の本能だ。非漁業者にとっても、誰かのものを盗んでいる自覚はない。「山で山菜を採っても犯罪にはならない。なのになぜ海産物を獲ったら犯罪になるのか」それが密漁者たちの偽らざる本音なのだ。消費者も完全なる共犯である。

 

…うーん……深いなあ…そういう構造だったのかあ……。この事実は知っておかないとね。オススメです。( ゚д゚)!

 

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「イオンを創った女 評伝 小嶋千鶴子」(東海友和)

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 イオンを創った女 ― 評伝 小嶋千鶴子

イオンを創った女 ― 評伝 小嶋千鶴子

 

お恥ずかしながら、イオンの小嶋千鶴子のことも、イオンの基礎を創ったこともことも知りませんでした…。そして岡田屋の創業期のドラマと、止むを得ず小嶋が引き継がなければならなかったことも…。事実は小説よりも奇なりだねえ。

 

「弟を日本一にする」そういって巨大流通グループ「イオン株式会社」の創業者・岡田卓也を人として、経営者として育て上げた、小嶋千鶴子。23歳でイオンの前身・岡田屋呉服店の社長となり、戦後の混乱期を数々の手腕で乗り越え、さらに発展させた。その後、弟・卓也を社長にし、今度は卓也を支えるブレーンとなり、経営人事・戦略人事の専門家として、イオンの基礎を作った。そのドラマとは?そのエッセンスを紹介しよう。

 

岡田卓也イオン名誉会長「姉、千鶴子がいたからこそ、現在のイオンの繁栄があることは間違いありません」と感謝している。事実、四日市の岡田屋をジャスコへ、ジャスコイオングループへと育て上げる基礎を築いたのが、小嶋千鶴子である。家業を企業へ、企業からさらに産業へと発展させた類まれなる経営手腕。加えて、その過程で行った数々の合併。それを成功させるに至った彼女の人事・組織経営をして、人々は小嶋千鶴子を「人事・組織専門経営者のレジェンド」とさえ呼ぶ。小嶋が現職を退任してから約40年、知る人が少なくなってきた。

 

・小嶋の人事に関する事柄がなかなか次代に継承されなかった理由は、一つには小嶋は裏方・補佐役に徹していたということがある、もう一つは小嶋があまりにも強い個性をもつがゆえに「小嶋さんだからできた」と属人的なものとしうて捉えられてしまうからである。小嶋は「難解」である。エッセンスをどれだけ積み重ねても全体像が見えにくい。そして底なしに深い。深い底には燃えたぎる「マグマ」がある。マグマの正体は私にはわからないが「エネルギーの源」であることは間違いない。読者自身にも、そのエネルギーを感じ取っていただければ幸いである。


・「今この歳になって思うことがあります。私が岡田屋を引き継ぎ大変でしたねという人もいあるが、一言でいえば生きることで一生懸命でした。戦後間もない頃には売る品物がない。京都にちり紙があると聞けば買いに行きました。名古屋の堀川に木材があるのでそれを買って下駄を作って売りましたところ乾燥不良で下駄が反って全部返品になったことがあります。思い出すのはそれくらいです」

 

・「ごみ箱がない部屋は汚れる。会社も同じや。ごみはごみとして処理しないと、腐ったりんごは一つ放置するとみんな腐る、。これも人事の大切な仕事や」

 

「問題あらへんか?」

 

・「人はどんなときによく働くのか。愉快なときに働くのである。人間は人から認められたとき愉快になるのである」

 

・「生産性の低い会社・職場に共通しているのはマネジメント不在か、有効に働いていない場合がほとんどである」

 

・「打率三割は良いほうである。七割の失敗は当然である。本人が失敗を隠したり、一回の失敗で意気阻喪したりさせないことである」

 

 いいなあ、いまだに100歳を超えてご存命なのがまたスゴい!オススメです!♪

 

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イオンを創った女――評伝 小嶋千鶴子

イオンを創った女――評伝 小嶋千鶴子

 

 

 

 

「現場を生かす 裏方力 プロ野球フロント日記」(瀬戸山隆三)

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現場を生かす裏方力: プロ野球フロント日記

現場を生かす裏方力: プロ野球フロント日記

 

 先日、ダイエー、ロッテ、オリックス球団代表をつとめた瀬戸山隆三さん話を聞く機会があった。この本には書けない裏話がいっっぱいで野球ファンにはタマラない内容だった。今、隆盛のパ・リーグ、そしてソフトバンクホークスのベースを作ったのは瀬戸山さんなのだ!

その瀬戸山さんの挑戦の軌跡と、野球ビジネス論。チームと球団のためにさまざまな業務に従事する、背広組― 「フロント」の裏方力とは?そのエッセンスを紹介しましょう。


ダイエー、ロッテ、オリックスー。私は約30年にわたって、プロ野球のフロント人生を送ってきた。フロントには、常に泥をかぶる覚悟が必要だし、自己犠牲の精神が重要だと考えいている。30年間、私は何度もその役回りを果たしてきた。ときには周囲から誤解されることもあったが、それを引き受けることも含めて、フロントの役割だと思う。私はプロ野球とは『複合ビジネス』である」と捉えている。スポーツビジネスのみならず、裏方として主役を誠実に支えている人たちにとって参考になれば幸いである。

 

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福岡の人たちの反発は強かった。それまで長らく西鉄ライオンズの本拠地であった平和台球場に、かつての南海ホークスのエース・杉浦が率いるチームが乗り込んでくる。黄金期の西鉄の鉄腕「神様、仏様、稲尾様」で知られる通算276勝の稲尾和久の宿敵だったではないかー。そんな感情を抱かれたのだろう。そして何より、地元経済界には当時全国各地に出店を続けていたダイエー中内功社長に対する警戒心が根強かった。

 

・「Jリーグがスタートしてプロ野球の人気が落ちている。このままでは、Jリーグに抜かれる。この流れを変えるには、20世紀のうちにON対決をやるしかない長嶋が巨人で監督をやっている間に、ワンちゃんにうちに来てほしい。中内さんはそのために福岡ドームをつくったんだ。巨人と日本シリーズをやって、ON対決をしてくれ。そうしたら、野球界はまた盛り上がる。ワンちゃんしかいないんだ。ワンちゃんが、いいと思うチームをつくってくれたらいい。何でも協力する。金はいくら使ってもいい。監督になるのは俺のすぐ後でもいいし、3年後でもいいかから」


・「ワンちゃんもや野球人だ。ユニフォームを着たくないわけじゃない。巨人の長男は長嶋なんだから、ワンちゃんは長男にはなれない。どこかで長男になる術をつくってやらないといかんのだ。そういう話を何度でも繰り返せ。あとは世間話でもいい。とにかく、しつこく行け

 

・2000年、2年連続の優勝で「ON対決」がついに実現。根本さんの言葉にギリギリ間に合った、その当の根本さんが、もうこの世にいないことが返す返すも残念だった。


坂井保之さん「いいか。選手が大輪の花を咲かすために、われわれフロントは地中に根を張って、地中で仕事をするんだよ。チームを強くするためには、あるときは選手に厳しく接し、あるときは選手の盾となって彼らを守る。人間的にも技術的にも選手を成長させるのが、われわれの役割なんだ」


根本陸夫さんとの出会い」「ふるさと球団として地域に根づく」「バレンタイン監督との確執」 など。

 

いや〜フロントって大変だね〜。華々しいプロ野球界の中でこの裏方力!ビジネスでも参考になります。オススメです。(╹◡╹)

 

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「名コンビ列伝 黄金の二人三脚」(蕪木和夫)

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名コンビ列伝―黄金の二人三脚

名コンビ列伝―黄金の二人三脚

 

 最近ハマっている蕪木和夫さんの本。バラエティに富んでいて読ませるんだよね。

さてこの本。「演芸、スポーツ、創作と三つの分野において突出した名コンビの出会いを中心に得難いパートナーを得て、大輪の花を咲かせるに至ったかを紡いでゆく」そのエッセンスを紹介しよう。

 
【伝説となったコントの神様 コント55号 萩本欽一 坂上二郎
 
コント55号には他の笑売人には見られぬ二つの魅力があった。一つは絶対に下ネタを取り扱わないことだった。下ネタというのは笑いを取り易い。だが、55号はあえてそれを捨てたのだ。下ネタという笑いの近道を通ろうとせず、故意に遠回りの道を選んだあたりのスケールがもはや、そのへんのタレントとは違っていたと言えるだろう。そして、もう一つ。「お昼のゴールデンショー」という帯番組の中で見せるコントでは同じネタをけっしてやらなかったというのも凄かったように思う。ギャグというのは生鮮食品とよく似ている。日々新たなコントに取り組んでいたのだ。欽ちゃんこと萩本欽一こそは日本一のツッコミだった。そのツッコミの第一人者が“ボケの天才”と賞賛したのが二郎さんこと坂上二郎だった。ボクは二郎さんのボケ芸を引き出したかった」と欽ちゃんは述懐する。
 

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欽ちゃんはアドリブの天才だそれはこの人とシロウトを絡ませるとよくわかる。得意のいじり芸でただのシロウトさんさえ、そこそこのコメディアンに仕立ててしまう芸はハンパじゃない。ビートたけしも典型的ないじり芸の主だが、彼は俎上にネタをのせ、あくまで自分の包丁でしかさばけないしかし、萩本欽一の場合は、相手の包丁でも自在に使いこなせる幅を有しているそこが二人の大きな相違点ではないだろうか。
 
その他、「ウサギとカメとの激突 横山やすし・西川きよし」「爆笑!夫婦漫才のチャンピオン 宮川大助・花子」「シュールなギャグで笑いの革命児 ダウンタウン 松本人志浜田雅功」「落ちこぼれから若者の教祖へ とんねるず 石橋貴明木梨憲武」「角界の花・花田一族の集大成 若乃花勝貴乃花光司」「平成の魔術師と天才打者 仰木彬イチロー」「新しいKEIBAの時代をつくったアイドルジョッキーと怪物 武豊オグリキャップ」「鬼に金棒の伝説をターフに刻んだ最強コンビ 岡部幸雄シンボリルドルフ」「名監督と天才役者 山田洋次渥美清」「マンガ界最強のタッグ 藤子不二雄」「史上最高のコミックソングを作った二人 青島幸男植木等」「B級エンターテインメント映画にこだわる史上最強の監督亭主に女優妻 伊丹十三宮本信子」「時代劇不滅の名コンビ 小池一夫小島剛夕」「若者たちのBGM・ユーミンサウンド 松任谷由実松任谷正隆」「あの世とこの世に別れてもドラマにつながる昭和の詩 向田邦子久世光彦など。

 

ワタシの小学校の卒業文集で「尊敬する人 萩本欽一と書いた。(笑)大好きだったんだな。(笑)オススメです!♪(・∀・)

 

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名コンビ列伝―黄金の二人三脚

名コンビ列伝―黄金の二人三脚

 

「希望の糸」(東野圭吾)

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希望の糸

希望の糸

 

 ほぼ全作品を読破している東野圭吾。いいんだよね〜!最新作はは、「家族」の物語。

冒頭から中越地震十日町が登場する!おー!(笑)

 

「死んだ人のことなんか知らない。あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む」そのエッセンスを紹介しよう。

  
・「あたしは生まれた時から身代わりだった。二人の子供が死んで、パパとママが自分たちの悲しみを紛らわせるために作った子供。そうでしょ?小さい時からずっといわれてきた。萌奈には、あの世に行ったお姉ちゃんやお兄ちゃん二人の分も合わせて生きてほしい。幸せになってほしいっていわれ続けてきた。そんなの知らないよ。もううんざりなんだ。はっきりいって、あたしにとっては関係のない人たちだもん。あたしはあたし。誰かの代わりに生まれてきたなんて思いたくない。死んだ人間の分まで生きろとかいわれたくないっ」
 
・常連さんたちにによれば、花塚さんは巡り会いという言葉が好きだったようです。いろいろな人との巡り会いが人生を豊かにするとよくいっていたとか。
 
・「夢のようです。本当に自分の遺伝子を受け継いだ子供がこの世に生を受けていて。今も元気に生きているなんて、とても信じられません。夢のようだ、としかいいようがありません。夢なら醒めないでほしいと思います。ただ、やっぱり自分が産みたかったです。産んで、おっぱいをあげて育てたかった。育児の苦労を味わって、成長を喜びたかった」
 
・「自分の本当の親は別にいると知ることは、本人にとって幸せなことだろうか。真相を知っている者は、本人に教えてやるべきだろうか」
 
・「刑事というのは、真相を解明すればいいというものではない。取調室で暴かれるのではなく、本人たちによって引き出されるべき真実というものもあるその見極めに頭を悩ませるのが、いい刑事だ」
 
・「でも、よかった。嬉しかった。生まれて初めて、あたしの妊娠を喜んでもらえた。子供を産んでいいっていってもらえた。それだけで十分。あたし、それを支えに生きていける」
 
・「この糸は離さないっていってたな。たとえ会えなくても、自分にとって大切な人間と見えない糸で繋がっていると思えたら、それだけで幸せだって。その糸がどんなに長くても希望を持てるって。だから死ぬまで、その糸は離さない
 
・伝わってくるものがあった。何かが心に語りかけてくるようだった。間違いない、と確信した。この人は俺の父親だ。改めて顔を見た。そして、はっとした。真次の目が薄く開かれていたからだ。思わず、お父さん、と呼びかけていた。「ただ感謝していただけです。長い糸が切れていなかったことに」
 
 

 やっぱり東野圭吾は天才だね。泣けました。家族って、親子っていいねえ…。「希望の糸」歌ができそうだね。超オススメです!(・∀・)♪

 

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希望の糸

希望の糸

 

 

「聖・長嶋茂雄語録」(エディットハウス編著)

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聖・長嶋茂雄語録

聖・長嶋茂雄語録

 

 とうとう、日本シリーズが終わったね……19年振りの巨人VSホークスの対決。あのON対決以来だね。今回はソフトバンクの王さんの執念の勝利だったような気がする…(・∀・)♪

 

さて、またまた長嶋さん本。「つねにプロ野球界の話題の中心でありつづけた長嶋茂雄の現役時代から現在までの発言をまとめた集大成。打撃・守備・走塁、練習、引退、監督、復活…私生活までを含めた長嶋の発言を紹介していくことにより、いかにして“球界の革命児”となったのか軌跡を追う。これを読めば、初の日本一を手にした“ミスター・ジャイアンツ”のすべてがわかる」そのエッセンスを紹介しよう。

 
長嶋茂雄の魅力は、百万言を費やしても語れるものではない神々しいばかりの光を放っていた現役時代を知る人には言葉は必要ないだろう。長嶋の本当の魅力を知ってもらうには、他人が語る言葉より長嶋自身の言葉に過ぎるものはないそこから、自分なりの魅力を見つけてくれればいいし、また、そうあってくれることを願っている。
 
おっ、こっちの子供は英語がうまいな。おっ。外車が多いな。昭和36年2月。初めてアメリカ・ベロビーチの海外キャンプへ行ったとき、空港に降り立って)
 
ファンに感謝する真心があれば、体力の限界まで力を出すことができるはずだ。(昭和46年12月25日)
 
・キミらはストライクならなんでも打とうとする。だから、だめなんだ。ストライク・ゾーンの中で、さらにここにきたら絶対に打つという自分のストライク・ゾーンをつくるんだ。ストライクを全部打てといわれたら、俺だって三割なんて打てやしないよ。なんでも食いついく打ち方をダボハゼ式バッティングというんだ。(昭和47年2月20日 宮崎キャンプの長嶋教室で)
 
バットも美人じゃないと困るね。木目がきれいで、持ったときの感じが手に吸いつくようなものがいい。最初ににぎったときのフィーリングが大切なんだよ。(昭和49年9月2日)
 
・野球で生活していくうえにおいてハッピーという言葉はない。毎日が苦悩の世界です。(昭和49年10月21日)
 
エラーはいくらやってもいい。声を出せ、元気を出せ!昭和54年8月28日 5打数ノーヒットで二度のバント失敗、そして2つの悪送球をした中畑に)
 
・ユニフォームを脱いで野球を忘れられるかというと、これは逆なんですね。忘れるどこおろか、かえって野球に対するいろんな気持ちが出てくる。「あのとき、ああすればよかった。いや、こうすればよかった」と。かえって気持ちの上では野球に追いまくられる感じなんです(昭和56年1月)
 
・現役時代「燃える男」という称号をいただきましたが、燃えるのは集中力が燃えるんです。集中力がバーっと燃えた場合は、逆に冷静になっちゃうんですカッカしていたら勝負には勝てません。カーっとなった状態を通り越すと、今度は冷静さがパーっと出てくる。そしたらパチっと決まる。腰が据わるんですね。これが本当の「燃える」というやつです。(昭和56年1月)
 
私は観客のために野球をする。客を熱狂させる野球をしたい。プロは勝たねばならぬというが。必ずしもそうはあるまい。勝つことに徹して客をシラケさせるくらいなら、客を喜ばせて負けたほうがいいと思う。(昭和56年4月)
 
・なぜ、この山ごもりをやったかというと、一年の体の疲れを、まず癒す。と同時に、肉体の数倍も疲労している精神の疲れを徹底的にとる。これですね。専属トレーナーをつけてね、年間契約の。とにかく心身の手入れには、お金がいくらかかってもいいから完璧にやりましたよ。車の運転も神経を遣うというので、運転手を雇いました。野球だけに集中するにはどうすればいいか、そればかりに心を砕きましたよ。(昭和61年7月28日)
 
・ぼくは大学の二年、三年頃からずっと、プロ野球に入ってどういう選手になろうかということを考えつづけていたんです。プロ入りとともにすぐい思いっきり暴れまくったのは、そういう下地があったわけです。立教の学食でね、パンかじりながら、バレーボールや自転車競技のオリンピック級の選手と話をしてね、「お前、プロになるそうだけど、なにをやるんだ」って言うから、「まかしとけ、オレがプロ野球を変えてやる」って言った、そういう選手になるんだって……。言った以上、やらなきゃならん。まず、打つ、守る、走る、三拍子も四拍子もそろった選手になるよう力をつけなければならん。それが真のプロ野球選手の基礎ですから。それから次は、自分のアクションをつけていった。授業にはあまり出なかったけど、学食で大勢の人にそういうことばかりブッた手前、必死でしたよ。(昭和63年5月9日)
 
ポエムの心がなければ、やはり勝負師たるひとつのね、条件的は、いろいろな条件があるわけでしょう?なかに、やっぱりポエムがないとね、本当の勝負師とはいえないんじゃないかと思いますねやっぱり詩を理解してね、そしてそういう詩が、言い換えればロマンがなくして、あの厳しい戦いには入っていけないと思いますよ。(昭和63年12月)
 
・ボクは『花と緑の農芸財団』にいたからね。花はわかっているつもりですよ。きれいなカトレアだねぇ。(誕生日に報道陣から花束が贈られたが、花はカトレアではなく胡蝶蘭だった。平成5年2月20日
 
・去年のうちのチームは見下されてペキンダックでした。(要するに、手足を縛られてバタバタしていたということ。平成6年6月11日

 

野球がないと淋しいなあ……オフシーズンは淋しいなあ……半年間の辛抱だ……。そういうときは長嶋さん本だね。オススメです!(・∀・)

 

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聖・長嶋茂雄語録

聖・長嶋茂雄語録