最近、台風じゃないけど、大雨や洪水や土砂災害が増えているよね。昔はなかったのに。なぜなんだろう!?って思ってたらこの本に答えがありました!♪
「あなたの土地は大丈夫?近年注目される「土中環境」の基礎知識をイラストと写真でやさしく解説。なぜ災害はここまで身近で日常的になってしまったのか……子どもから大人まで、身近な自然を見つめ直し安心して暮らすための指南書」そのエッセンスを紹介しよう。
・「今回の豪雨に伴う土石流、
・「これまで100年近く生きてきて、こんなことは初めてだし、 先代から聞いたこともない」私の地元に限らず、 最近の大規模災害のたびに、 土地の古老のそんな話がよっく報道されます。今は全国各地で、 思いも寄らない場所が突然、 にわかに信じ難いほどの災害に見舞われる、 そんな時代になってしまいました。なぜ、 災害はここまで身近で日常的なものになってしまったのでしょう。 台風の大型化や想定外の事態、観測史上最大の雨量といった、 気候変動の問題に集結してしまいがちです。 はたして原因はそれだけなのでしょうか。
・災害の背景には周辺の環境状態のがあることが確信に変わり、 その現状を伝えると同時に、 どんな場所でも土中環境をよくして安定させてゆく改善の方法もま た、必ずあるということを示し、 感じてもらう機会を作ってまいりました。水害や土砂災害は、 私たち現代社会の営みに伴う人工的な要因に基づく面が、 今はほとんどだといってもよいでしょう。それは温暖化とか、 地球規模のもの以上に大きな要因となって、 現代社会を揺るがしつつあると言っても言い過ぎではないかもしれ ません。
・「これからどのような森にしたら、 泥水がたくさん出ないようになりますか?」
森と川とは別のものではなくて、 一つにつながっているものなので、 森がダメになったら川もダメになります。 また川がダメになったら、 森もまた健康でいられなくなるものです。人間に例えると、山は「 心臓」で、川や他にや土の中の水脈が「血管」 と言えると思います。
・血液が汚れると、人間は病気になってしまうのと同じで、 水が土の中に沁み込まなくなると雨の水は土の上を流れて泥水とな ります。健康な森では、大雨が降っても、 静かに土の中に浸み込んでいきます。 そして雨の後は木々が喜んでいるように森が美しくキラキラと輝き ます。土の中を伝った水は岩の間をゆっくりと抜けて、 湧水となって谷を作ります。川も透き通るほど、青く輝いて、 川の周りには苔が覆って、 どんな大雨でも周りの土が流れるということはなかなか起こりませ ん。
・水が浸み込みやすい森の環境を保つのは健康な森と木々、 そして動物たちや虫たちです。動物や虫たちが掘った穴は、 雨が浸み込んでも崩れず、洪水になることもないのですが、 それは、穴の壁の土にはたくさんの菌の糸が張っているからです。 そして、 菌の糸が余分な水を吸っていくので洪水にならないのです。 雨の日にアリの巣に吸い込まれる水は、 たくさん水が入っても洪水にはならないのです。
・山が健康であれば、川が健康になり、 山のミネラル分が伏流水を通して海に供給されいい漁場になること を昔の人はわかっていたから、 東京湾で魚がいっぱい捕れるのは荒川のおかげ、 その元となる秩父の山のおかげ、 そして山を守っている三峯神社のおかげと感謝して、 400年もの間献木を続けてきました。
・山の健康を維持するために、 里に暮らす人々の営みもありました。 裏山のきわや家の周囲に溝を掘って水を湧き出させ、 敷地の水はけをよくして、 上には果樹やお茶などを植えたり畑にしたりし、 下には田んぼを作る。 その田んぼは長方形にっ区切られたものではなく、 勾玉のような形をしたいろいろな大きさの田で構成される棚田です 。 水の湧き出しや集まり具合を読み取りながら田んぼを作ったことで 、湾曲した形状になったのです。
「土中環境の基礎と山・川・里・海のつながり」「 土中に働きかける10のアクション」など。
これは参考になるなあ。自然の営みって、土って、スゴイなあ。警告の書でもあるね。オススメです。(^^)