小林正観さんは一度だけお会いしたことがある。もう20年くらい前かなあ。全作品を読破したけど、今年はあらためて再読し、未読の著作を読んでみると、実に深い。(^^)
「年間約300回の講演を行い、全国をまわる生活を続けていた小林正観さん。その講演はすぐに予約で満席、著書はベストセラー&ロングセラーを記録。そんな正観さんの「智恵」が濃厚に詰まったバイブル的な1冊」そのエッセンスを紹介しよう。
・学生時代から、ずっと唯物論でした。今も変わらず、 ガチガチの唯物論者として、40年間“社会”や“宇宙の仕組み” を見つめてきました。その結果、わかったこと。「神」 が存在するみたいだ。「神・仏・守護霊・精霊が存在する」のです。
・面白がる人には、どんどん面白いこと。 楽しがる人にはどんどん楽しいこと。幸せがる人には、 どんどん幸せないことを、神さまはくださるみたいなのです。 さらに、感謝する人には、感謝したくなるような現象を、 次々に降らせるみたいだ。愚痴を言う人には、 愚痴を言いたくなるような現象を、次々に降らせるみたいです。
・宇宙法則のお金の使い方は、まず出るほうが先です。出るほうを勉強しない限り、入るほうがスムーズにならないという仕組みになっているようです。
・友人に陶芸をはじめてプロとしてこれから食べていく人がいたとします。3,000円でコーヒーカップを売っているときに「じゃあ、私の名前を入れて1万円で作って」というようなお金の使い方をしてみましょう。「頑張ってね」というより、実際に商品を買ってあげることです。「友達だから安くしてよ」ではなく、友達の場合は、より高く出してあげるようにします。そういうお金の使い方をしていると、自分のところに倍返し返ってきます。ひとことでいうと、自分のわがままのためにお金を使うのではなくて、喜ばれるようにお金を使うことです。倍返しで返ってきたお金をまた喜ばれるように使ってあげると、今度は四倍になって返ってきます。そのお金をまた喜ばれるように使ってあげると、今度は八倍になって返ってきます。
・ここで貯め込もうとしてはいけません。ずっと喜ばれるように使ってあげること。私たちは、エネルギーを通すための管なのです。お金はそのエネルギーの一部ですが、その管の中にゴミがたまると通らなくなります。そのゴミを別の言葉でいうと「自我」といいます。
・地球の存在も、地球に存在する生物や現象でさえも、 すべて宇宙現象にほかなりません。つまり、 私たちの目の前に起きることすべてが宇宙現象です。宇宙空間に、 ある星がポッカリ浮かんでいる。その上に生物がいる…… この事実だけです。ですから、 自分の目の前に起きることはすべて宇宙現象、 と思い定めることにしてみてはどうでしょう。
・「人間の心の九つのレベル」の「上級」
7 一般的に多くの人が不幸と思うことについて「喜ぶ」ことができる
8 一般的に多くの人が不幸と思うことについて「幸せ」を感じる
9 一般的に多くの人が不幸と思うことについて「感謝」ができる
・脳というのは、過去・現在・未来という時間的な区別・認識ができないようです。「神さま、〜してくださってありがとう」と先に、お礼を言ってしまうと、神さまは、「あ、まだやっていなかったっけ」と思うらしく、律儀にもお礼を言われたとおりのことをやってくれます。
・不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を言ってしまうと、チーンと音がして、それまで、ありがとうを何回言っていてもゼロにリセットされます。もし言ってしまったら、10秒以内に「今のナシ、ナシ!今のは間違いです!」と取り消すことです。
・人生という旅の中で、出会った人すべてを味方にしていくことが人間の本質です。
・「しなくてもいい」という状態に置かれて「自分の意志で何をし続けるか」
・どのような局面においても「目の前のことを、いかに丁寧にきちんとやっていく」ことが大事で、一つひとつの現象、そのすべてが尊いことだとわかるのです。人生で最も大事なのは、今、目の前にいる人です。
・人生は「いかに喜ばれる存在になるか」。頼まれごとは、有料無料を問わず、体が空いていたら引き受けます。「先に引き受けたもの」をするだけです。ものごとには「重要なこと」と「重要じゃないこと」という区別はありません。問題は「どちらが先に来たか」だけです。「ごめん、用事が入っちゃった」のではなく「入れちゃった」のです。そういうことが人生において積み重なっていくとしたら、誰もその人に頼もうとしなくなります。依頼が増えてきても、先に引き受けたものを誠実にやっていけば、有料で頼まれることが次第に多くなり、その人を支援する方向で、環境が整えられていくようです。
・人生は「後出しジャンケン」です。勝つことも負けることも自分で選べます。
・すべてのことが思い通りにならないことがわかって、思いどおりにならなくていい、思いを持たなければいい、と気づいた瞬間から、ラクになります。
・好きか嫌いか、という判断基準のほかに「人に喜ばれることを選ぶ」という選択肢があります。人に喜ばれるように生きるということです。頼まれやすい人になって頼まれごとをひたすらやっていれば、たまたま結果として、喜ばれる存在になります。
・「究極の三人格」
1 究極の欲深になること=トイレ掃除を続け、ありがとうと言い続けること
2 究極の怠け者になること=どんなことがあっても、腹を立てない、怒らない、怒鳴らないこと。
3 「ボート部に入ること」どんな人が現れてもまったく感じない人になってしまう、いちいちイライラしない人になってしまう「ボーッ(ボート部)」の名づけました。霧笛=霧笛です。
・誰も責めず、現象を否定せず「風に吹かれて、風に流されて」生きていけば、それでいいのです。「淡々と生きる」ということです。
・無人のボートがガチャンと音がして他のボートがぶつかて、そのはずみで湖に落っこちてしまったとします。誰も怒らないでしょう。でも人が乗っていたら怒りが湧いてきて、怒鳴って怒りをぶつける、というのはどこかおかしいと思います。
・認識力の三段階
1 この世が修行の場である
2 実はこの世は喜びの場なのでではないか
3 この世は修行の場でもなく、喜びや幸せの場でもなく、実は感謝のである
・日常の中で大事なことは、この人(このこと)を好き嫌いで分ける訓練ではなく、すべてをありのままに「受け入れる」ことを訓練していくことではないでしょうか。
・相談者の98%が自分以外の人のことで悩んでいます。「夫がこうだ」「妻がこうだ」「子どもがこうだ」「友人がこうだ」という、自分の外側にいる人の悩み苦しみや社会の矛盾を、あっちこっちからクマ手でかき集めているように思います。まず、自分が笑顔になること、自分が太陽になることです。
・ただひたすら自分の人生を幸せに生き始めること。
・やるべきことは、「うたし(うれしい・たのしい・しあわせ)な人、きれいな人、素直な人、謙虚な人、誠実な人、という五つの人格を目指すこと。
・ありとあらゆることに「どういう意味があるのでしょうか」「何が私に教えようとしているのでしょうか」それは質問という形で、自分が気に入らないことを言っているだけ。「どういう意味がるのか」と問うこと自体が現象を否定しています。
その他、「う・に・のの法則=恨まない、憎まない、呪わない」「「捨てる」が人生後半戦の追い風になる」「スリランカの悪魔祓い(孤独を癒やせば病気が治る)」「周りを不快にする人(11時以降の入浴禁止、蕎麦屋や喫茶店ではない)」「1%のために、99%を敵にしない」「あなたは人生をどれくらい楽しんできましたか?よくぞ聞いてくださいました」「正しい人から楽しい人へ」「水のように自由に生きる」「バスに遅れる人(他人のイライラが消える法)」など。
何度も何度も、くり返し反復して身に刻みたいメッセージばかり。超オススメです。(^^)