母校、明治大学は質実剛健、個を大事にする大学、バンカラと呼ばれていた。農学部のウチのクラスには女性が5名しかいなかった。希少価値だった。それがいまでは女性が5割を占めるっていうから時代は代わったねー!「バンカラ」はどこにいった!?(笑)
「一学年あたり約3000人いる東大生のうち、約600人しかいない希少な存在「東大女子」。「女子なのに東大行ってどうするの?」という世間の偏見をかわし、努力の末に合格。しかし学内のテニスサークルの男子からは無視され、他大生の男子からは高学歴ゆえに避けられがち。理解力や処理能力が高く優秀なため、比較的出世するが、それでも最後は「男社会」の壁に結局ぶち当たる。かといって就職せずに〝女性らしく〟専業主婦を選べば、世帯の生涯収入が3億減るという現実。偏差値ヒエラルキーの頂点に君臨する〝究極の高学歴女子〟ゆえのジレンマと、その実像に迫る」そのエッセンスを紹介しよう。
・「働き方改革」とは要するに、専業主婦に頼らないで社会を回す方法を考えようといいうことだ。「大学入試改革」とは要するに、偏差値の差に対する過敏症を治そうということだ。
・偏差値ヒエラルキーの最高峰にあり、生き馬の目を抜く競争社会に生きるという選択から専業主婦になるという選択までを視野に知れられる「東大女子」。もし彼女たちが、それでもなんらかの葛藤や生きづらさを抱えているのなら、それはそのまま世の中の矛盾の象徴なのではないか。そもそも「東大女子」という言葉が存在すること自体が世の中の矛盾を表しており、これを死語にできれば、この社会の閉塞感を打ち破れるのではないか。それが本書の狙いである。
・東大の女子学生が入ることのできない東大のサークルが当然のように存在することにたいする問題提起として巷でも問題となった。有名なのは、テニスサークルだ。
・2017年5月1日時点での学部学生における女性の割合は、19.4%。旧七帝大と呼ばれる中でも最も低い。(京大22.4%、慶應35.5%、早稲田37.5%、ハーバード、ケンブリッジ、オックスフォードはほぼ半々)
・東大生の強み「東大力」
●与えられた課題の本質をきちんと理解し。
●課題の達成に影響する要因を掌握し、うまく調整したうえで、
●スケジュールをきっちり立てて、そのとおりにひたすら邁進し、
●誰からも文句を言われないような形で完遂することができる力
「弱点」
1 寄り道せずに損をする
2 人生の「お題」をたてられない
3 流行オンチと貧乏性
・「東大卒」という学歴は、人に言いづらいものである。もしかすると「日本一恥ずかしいレッテルなのかも」と思うことすらある。
・東大の卒業生は、二十代前半までずっと勝ち続けています。だから、評価されなかった時、自分を立て直す術を持っていません。自分を立て直す必要のないキャリアを歩いてきたからです。そして当然ながら自己評価が高いので、その自己評価と周囲からの評価とのギャップが大きく開いた時、受け入れることができないのでしょう。
・「東大首席タイプの女性と、かわいいけれどおバカなタイプの女の子、結婚するならどっちがいい?」そこにいた男性はみな「かわいいけれどおバカな女の子」の方を選びました。
「『東大女子図鑑』旅行企画炎上事件」「女の子なんだから、東大ではなく慶応に行ったら?」
へー!そうだったのかあ。頂点に立てば立ったでたいへんなんだね。オドロキ。問題提起の本だね。オススメです。(^^)