いや〜この本、オモシロイわー!!!記憶にも新しい高齢者の「池袋暴走事故」。
被告人が逮捕されなかったのは、旧通産省の官僚だったからだという「上級国民」だったからというときに始めてきいた「上級国民」というコトバ!(@_@)
やっぱり本当だった。いったん「下級国民」に落ちてしまえば、「下級国民」として老い、死んでいくしかない。幸福な人生を手に入れられるのは「上級国民」だけだ──。ベストセラー『言ってはいけない』シリーズも話題の人気作家・橘玲氏が、世界レベルで現実に進行する分断の正体をあぶり出す」そのエッセンスを紹介しよう。
・2019年3月29日、内閣府は「40〜 64歳のひきこもり状態のひとが全国に61.3万人いる」 と発表しました。「自室からほとんど出ない」から「 趣味に用事のときだけ外出」まで幅はあるものの、 6ヶ月以上家族以外とほとんど(あるいはまったく) コミュニケーションがないひとたちで、4人のうち4人が男性、 ひきこもり状態になって7年以上が47% を占めるとされています。2015年の調査では15〜39歳の「 若年ひきこもり」は54.1万人と推計されましたから、 中高年のひきこもりは若年層を上回ることになります。
・現代日本社会において、「下流」の大半は高卒・高校中退の「 軽学歴」層なのです。もっともポジティブ感の高い「 若年大卒女性(1位)」はすべての項目が平均値を超えており、 とりわけ生活満足度と幸福感が高くなっています。「 壮年大卒女子(3位)」は、上層意識は高くなるものの、 他の3つの項目は全体に平均値付近まで縮小しています。 壮年大卒男性(2位)は、 上層意識がきわめて高いことでランクを上げていますが、 若年大卒男性と比べて主観的自由、生活満足度、 幸福感はほとんどかわりません。
・高学歴の女性ほど長く働きたいと考え、 結婚後も子育てしながら共働きを目指します。それに対して高卒・ 高校中退の彼女たちは「ガテン系」 のたくましい男性と20代前半で(あるいは10代のうちに) 結婚し、専業主婦になることを夢見ています。 多くは離婚して母子家庭の生活を余儀なくされることになります。 これでは「経済格差」はますます開いていくばかりでしょう。
・教育の本質は「上級/下級」に社会を分断する「格差拡大装置」 であることを、福沢諭吉は正しく理解していたのです。
・女性は思春期になると急速に「女らしい」体型に変わっていき、 男たちの熱い注目を集めます。若い女性の「エロス」 はきわめて高い価値を持つので、アイドルやモデル、グラドル、 レースクイーンからキャバクラなどの風俗、AV女優まで、 さまざまなビジネスと結びついています。若い女性は「 エロス資本(エロティック・キャピタル)」を持っており。 それを資本市場でマネタイズ(換金)しています。
・男性では明らかに年収が低いほど未婚率が高く、 年収が上がるにつれて結婚するようになります。 年収300万以下では3割、 200万以下では4割が生涯未婚ですが、 年収600万以上で約9割、1000万円を超えると95% がいちどは結婚しています。これとは対照的に、 女性の場合は年収が低いほど結婚し、 年収が上がるにつれて未婚になっていく傾向が見られます。
・中世や近世はもちろん、日本では戦前(前期昭和)ですら、「 人生を自由に選択する」 などという奇妙奇天烈な思想を持つひとはほとんどいませんでした 。長男は家業を継ぎ、 次男や三男は軍人になるか都会に出稼ぎに行き、 姉妹は親の決めた相手と結婚するか、 兄弟の学資を稼ぐために身体を売るのが当然とされていたのです 。ところが1960年代になると、好きな職業を選び、 好きな相手と結婚し、 自由に生きることが当たり前になったのです。これは、 どれほど強調しても強調し足りないほどの巨大な変化です。
・社会が豊かになって女性が高い教育を受けるようになると、 発言力も強くなっていきます。こうして1960年代の(第二期) フェミニズムにおいて、「 男と女はすべての権利におい平等である」という“驚くべき” 主張が登場することになります。 とてつもないゆたかさを手にすれば、男も女も誰もが「 自由に生きたい」と思うようになるのです。
「若者が「遊びの世界」に入る理由」は、ナットク!
学歴なんてどうでもいいと思っていたけど、大学卒で良かった〜!!!オススメです!(・∀・)