「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「名画は嘘をつく」(木村泰司)

美術館、博物館が大好き。自分が興味があるものはもちろん、興味がないものも好きなんで、これがそんなに人気があるんだろう!?何が魅力なんだろう!?と推理をして、想像しながら見る絵画が好き!♪

 

さてこの本。「「夜警」「モナリザ」「最後の審判」「ラス・メニーナス「叫び」など、西洋絵画に秘められた嘘を解き明かす斜め上からの芸術鑑賞」そのエッセンスを紹介しよう。

 

画家自身が個人的な世界観を表現するようになったのは、19世紀半ば以降のことなのです。作品のタイトルを画家自身がつけるようになったのも、このころからです。したがって、伝統的な絵画が制作された当時担っていた役割は、なかなか現代人には理解しづらいのが現状です。その結果、本来描かれている「真実」と違った「嘘」が定着してしまいがちです。

 
・歴史的および社会的な要素が、造化的に表現されているのが西洋美術です。描かれている作品世界を「見る」だけではなく「読む」ことによって、目からうろこが落ちるように鮮明に絵画鑑賞ができるようになります。感性だけで鑑賞することは非常にもったいないのです。
 
・この本では、それぞれに作品に描かれている「嘘」を読み解いてみました。その結果、表面的な世界とは違う「現実」が、皆さんの前に露わになっていきます。絵画鑑賞は恋愛とよく似ています。一目惚れだけでは長続きしません。その人物の内面を知ることによって、愛情も深くなったり冷めたり、相手のつく嘘も見抜けるようになっていきます。自分で勝手な想像をして勘違いをし、相手を嫌いになることもあります。     
 

▲「夜警」 レンブラント・ファン・レイン  夜ではなく昼の場面を描いていた
 

 
▲「ニコラーステュルブ博士の解剖学講義 レンブラント・ファン・レイン いかにもアカデミックなタイトルに要注意
 

▲「民衆を導く自由の女神ウジェーヌ・ドラクロワ 巨匠は「女神」を描いたわけではない
 

 
「叫び」エドヴァルド・ムンク 叫んでいるのではなく、叫びから身を守っている
 


▲「シャルパンティエ夫人と子どもたち」 ピエール・オーギュスト・ルノワール かわいい女の子?いいえ、じつは男の娘
 

 
ショパン ウジェーヌ・ドラクロワ もともとはカップルを描いた1枚の絵だった
 

 
▲ナルニの橋 カミーユ・コロー 実際の景色よりも伝統や古典主義を優先
                             

ナニコレ!!!面白すぎるじゃん!!!見方が変わるよねー!超オススメです!(・∀・)♪