【お知らせ】
さあ!みなさんお待ちかね!「酒場のギター弾き おのづかてる」が10月9日(日)の「小田原城ミュージックストリート」に登場します!(・∀・)♪
小田原いいとこ、一度はおいでー!♪聞いてー!♪
演奏会場:ペデストリアンデッキ(小田原駅南口直結)
演奏時間:10月9日(日)13:10〜13:35の25分間
木戸銭:もちろん無料!
http://blog.livedoor.jp/japan_musicstreet/archives/49555524.html
さて、うってかわってこの本。
大英博物館で記録的な成功を収めた春画展がついに日本へ。日本初の春画展を鑑賞する手引きとなる、春画の基本の「き」を易しく面白く解説する入門書なのだ。
「誰もが抱く疑問--春画の「ウタマロ」はなぜ巨大なのか?なぜ、着衣のままなのか?春画は何に使われていたのか?いくらで売られていたのか?どんな絵師たちが依頼されていたのか?どのような技巧が凝らされているのか?などを、ベストセラー『蔦重の教え』の著者が、90点あまりのカラー図版と共にわかりやすく説明する。各図版は日本屈指の春画コレクションから、葛飾北斎、喜多川歌麿、鳥居清長、菱川師宣、鈴木春信、渓斎英泉、歌川国貞などの逸品を紹介。春画を手がけた一 流絵師たちの背景や代表作についての解説に加え、絵師、彫師、摺師が春画だからこそ存分に腕を振るえた超絶技巧の数々を図版入りで解き明かす」そのエッセンスを紹介しよう。
・今日、私たちが「浮世絵」と聞いてイメージする、江戸時代に制作された絵画や版画の数々ー。実は「浮世絵」は流行語から生まれた言葉でした。元来、「浮世」という言葉は今=現世(うつしよ)、当世、今生をあらわし、平安の頃は「憂き世」という字を使っていました。これは仏教的厭世観によるもので「この世は辛く苦しく、憂うべき世の中だ」ということを説いています。
・どうせ「仮の世」なのであれば、目にするだけで憂うつになる「憂き世」という文字より、漢語ではかない世の中を指す「浮世(ふせい)」という文字を当てたほうが、気持ちだけでも楽になる……と「浮」の字が使われ始めたのは鎌倉時代と言われています。この世を生きる辛さに耐えてしっかりと功徳を積み、死んだ後の来世では、平和で美しい極楽浄土に行けるように励みなさいという、多分に慰めを含んだ言葉が「憂き世」であり「浮世」だったのです。
・このような風潮の中、「仮名草子」と呼ばれていたものが、浮世のことを書いた「浮世草子」と名を変え、そこに描かれた挿絵が独立して浮世の絵、つまり「浮世絵」と呼ばれるようになりました。
・春画(性の営みについて描かれた浮世絵の総称)の歴史は古く、奈良時代に建てられた法隆寺金堂の天井などにも当時描かれたと思われる、エロティックな落書が残っています。昔の絵師は平安時代中期には性器の誇張が始まっていました。これは絵としての面白さと追求するとともに、神代の時代から、男女和合をめでたいとする日本人の国民性ならではのデフォルメだと考えられるのではないでしょうか。
・春画は一人でこっそり楽しむというものより、老若男女、貴賎を問わず、数人で見せ合って楽しんだり、同衾する二人で性技の手本にしたり、という鑑賞方法が取られていました。また春画は勝絵(かちえ)とも呼ばれ、お守りの役割も持っていました。商家は火災除けのおまじないに蔵に春画を置いたり、虫よけに長持ちに入れることもあったようです。武士は武運長久を祈って具足櫃に春画を忍ばせました。
新書版だけど、貴重な春画が満載。もっと大きい方がいいなあ!(笑)オススメです。(・∀・)