小学校低学年のころ、先生から「大きくなったら何になりたい?」という質問に、みんな「プロ野球選手」「お花屋さん」「消防士」「学校の先生」…というなか、ワタシは「先生、日本でいちばん偉い人は誰ですか?」「天皇陛下かな!」「じゃあ、ボクは天皇陛下になる!」「いや〜、テルくん、それはムリだわ!」というアホな問答があった。それ以来「民間初の天皇」を目指している。(笑)
さてこの本。
「現在、世界にある君主国は28。その中で最古の歴史を誇る皇室は、他の王室、
そしてすでに王室を失ってしまった国々からも、深い敬意を向けられている。それは
長い歴史に加え、先の天皇をはじめとする皇族の人間力によるものであり、その威光は
日本外交にも大きく寄与してきた。皇室という外交資産は、新たな令和の時代にどう
生かされるのか。これまでの歩みはどう受け継がれていくのか。歴史的エピソードに
照らして考える」そのエッセンスを紹介しよう。
・日本は来訪した外国の賓客を二段階でもてなす。一つは、 政府のトップである首相による晩餐会。もう一つが、天皇、 皇后両陛下による接遇で、晩餐会(または午餐会)やお茶会、 謁見など、形はさまざまある。賓客のもてなしで、 政府と皇室は役割を分担する。
・ このようなもてなし方は共和制を採用する大統領制の国ではあり得 ない。王室のある国ではこの二段構えのもてなしが可能だが、 歴史の長さと伝統の蓄積の点で皇室に匹敵する王室はない。 強いて言うならバチカン(ローマ法王庁) が2000年近い歴史を保持しているが、 家系の連続性という点ではまた別だ。
・さらに皇居に足を踏み入れた賓客の多くが、 世俗的な欧州などの王室にはない独特の鎮まった雰囲気と凛とした 空気に居住まいを正す。 そこに日本人の精神のありようと見る人もいる。
・皇室は政治にはかかわらない。 しかし皇室が日本にとって最大の外交遺産であることは論を俟たな い。それは皇室の長い歴史と伝統の蓄積、 それに立脚した先の両陛下を中心とした皇族の人間力とでもいうべ きものだと私は答えたい。 本書では具体例でもってそのことを示した。
「これこそが真のミニマリズムだ!」(マレーシア)
「金も装飾もなく衝撃的な一枚だ。この謙虚さが美しいのだろう」 (米国)
「写真は最低限のものしか置かれていないにもかかわらず、 部屋から美しさや気品があふれている」(モロッコ)
これでもかと装飾を重ねていく欧米のインテリアとは対極の引き算 の美だ。ここに日本の精神性を見る賓客は多い。
やっぱりいいなあ。ワタシは「民間初の天皇」「皇室の民営化」を目指しています。(笑)オススメです!(・∀・)