最近、プチはまっている、サンキュータツオさん。いいなあ、こういうインテリ芸人って。憧れるなあー!♪今回のテーマは国語辞典!♪
「国語辞典って、こんなにも個性豊か!学者芸人のサンキュータツオさんが代表的な国語辞典から食べ物に関する言葉を読み比べました。これであなたも「国語辞典グルメ」に」そのエッセンスを紹介しよう。
・国語辞典はどれも似たり寄ったりだ、と思っていませんか?だとしたらもったいない!国語辞典って、じつはとっても個性豊かなのです。限られた数行の中に、どの情報を入れるか。そこには、編集方針という名の「哲学」が貫かれています。いわば一冊一冊、人格が違うのです。
昔ながらのものにとてもくわしい『岩波国語辞典』。
トレンドを敏感にキャッチする『三省堂国語辞典』。
使い方のニュアンスも伝えてくれる『新明解国語辞典』。
種類や製法まで教えてくれる『明鏡国語辞典』。
本書では、学者芸人のサンキュータツオさんが「ビッグ4」と呼ぶこの4冊の小型国語辞典を中心に、中型国語辞典の『広辞苑』や『大辞林』、『大辞泉』、大型国語辞典の『日本国語大辞典』など、さまざまな辞典で食べ物にまつわる言葉を引き比べています。
引き比べると、「書かれなかったこと」が見えてきます。「行間」が浮かび上がってきます。その行間を、おおいに楽しんで、味わっていただければ幸いです。
・「りんご」はどう記述しているのか?まずは「ミスター保守」
「休憩で甘ずっぱい果実を食用とする落葉高木。春、 白または薄紅の花が咲く。品種が多く、果実は早いのは六月下旬、 遅いのは十二月上旬に熟し、色も赤・黄・薄緑等がある」
三省堂国語辞典「手のひらにのるくらいの丸いくだもの。 色は多く赤く、あまくてさわやかな酸味がある。「ーをかじる」」
明鏡国語辞典「多く紅色・ 黄緑色の甘酸っぱい果実を食用とするバラ科の落葉高木。また、 その果実。生食のほかジャム・ジュース・酢・ 酒などの原料にする。紅玉・陸奥・ふじ・つがる・ ゴールデンデリシャス・スターキング・デリシャスなど、 栽培品種が多い」
日本人で「りんご」を国語辞典で引く人はなにを求めているのか。 「用途」と「品種」だ!という大英断です。国語辞典って、 こんなにも違うんです。
・ハンバーグの本来の形って?明鏡くんは「楕円形」。 新明解くんは「平たく丸い形」。三省堂くんは「小判型」。
・日本ではじめてハンバーグを食べたのは、1861年、 西洋医学者の松本良順という人物だったようだ。 オランダ人医師を招いた食卓で豚肉を使ったハンバーグがふるまわ れたらしい、正露丸(旧表記は征露丸) のロゴに使われた人物である。
その他、「すし、鮨、酢、寿司…いまやSUSHIも!」「 目玉焼きの卵の数は二つがデフォルト?」「東「うのはな」、西「 きらず」、「おから」はどこへ?」「 ロールケーキとスイスロールの違い」「 国語辞典がとらえた平成時代の劇的変化」「「美味」 と書くには理由がある」「へちまのどこが「つまらないもの」 なのか」「そもそもは「ちくわ」が「かまぼこ」だった!?」
これ、いいなあー!続編出してほしいなあ。オススメです。(*^^*)♪