「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「国語辞典の遊び方」(サンキュータツオ)

 
タイトルがいいよね。「選び方」じゃないんだよ。「遊び方」だよー!!!
 
「辞書の世界がもっと深く楽しめる!朝日新聞天声人語で紹介!辞書の世界をのぞいてみよう。芸人ならではの切り口で、代表的な国語辞典を例にとりながら、語数、品詞、デザイン、歴史、用例、語釈などから辞書の魅力を多面的に紹介。あなたの知らないディープな辞書の魅力がここに!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
・この本では、大学のゼミで辞書の個性に目覚めて以来、数々の国語辞典を読み比べてきた私が、辞書オタク力を全面的に発揮。学校では教えてくれない国語辞典の選び方、そして遊び方を徹底的に、熱く、楽しく紹介していきます。
 
・国語辞典は、それも似たり寄ったり、一冊を一生つかえばいい、解説の羅列だけでおもしろくない、つまらないと思っている人はいませんか?これらはすべて間違いです。
 
・私は、国語辞典を〈かばん〉のようなものだと思っています。たとえば近所のコンビニまで行くときに持っていくかばんと、旅行に行くときのかばん、仕事に持っていくときのかばん、あるいはデート用。全部ひとつのかばんで済ませる人もいますが、TPOに合わせて、そのつど持っていくかばんを変える人もいます。実は、国語辞典も、用途に合わせた編集方針が組まれているんです。
 
・おいしいものを食べたときに「おいしいです」、嬉しいときに嬉しいです」というのは、現代では当たり前のように思いますが、いま、百歳ぐらいの人たちの生まれたころは、〈形容詞+です〉はけしからん、みなが顔をしかめる表現だったんです。そういうときは、ウ音便といって「おいしゅうございます」うれしゅうございます」を使えと言われていました。つまりら抜きことば〉にしても、多くの人が支持したり、みんなが使っていれば、それが正しいものになっていくんです。時代によって正しいとされるものが違う、ということですね。
 
「右」なんて見出し項目は、『明鏡』では人体を対象線に沿って二分したとき、心臓のない方」という新手でこの古典見出し群になぐりこみをかけた!つか怖いわ!二分してみたことないよ!
 
広辞苑』を国語辞典だと思っていません。百科事典なんです。そもそも、新村出先生自身が百科事典をつくりたくて編まれたものだったんです。だから、自然科学や哲学、文学など、それぞれの専門家に委託して「このジャンルではこのことばを入れてください」という意見をすくいあげている。ウィキペディアがなかった時代の百科事典なんです。
 
・「誰にとってもいい人」「誰にとっても正しい人」という人がいないように「これが一番いい辞書」「まちがいのない正しい辞書」というものはないのです。あるのは「あなたに必要な辞書」です。
 
 
福沢諭吉が猛反対!日本語の新ルール〈あいうえお〉」「二冊持っていても損じゃない理由」「〈つぎ〉と〈今度〉はどちらが先?」「キャラクターで解説!個性は辞書図鑑」など。
 
コレ、オモシロイわー!♪ 久しぶりに辞書を開いてみよう。オススメです!(・∀・)♪