「いちど尾行をしてみたかった」（桝田武宗）

いちど尾行をしてみたかった (講談社文庫 ま 33-1)

この本、スゴイなあ！尾行してみたい！とは思わないけど、実際にやった人がいるんだなあ！φ(..)メモメモ

 

 

「街角でスレ違う人びとは、どこへ行き、何をして、どこに帰るのか？気づかれぬように他人の後ろ姿を追い、街を遊泳してみると、見慣れた都市はスリルと緊張感に満ちた怪しげなワンダーランドに変わる。都市の人間観察ノート」そのエッセンスを紹介しよう。

 

 

・「都市の中で人間は、どんな行動をとっているのだろう」都市の中で時折、僕の間隔に刺激を与えてくれる人に出会う。僕はその人に興味を持つのだが、いつも一瞬のスレ違いだけでその人との関係は終わってきた。その人たちは、僕とスレ違ったあとどんなことををするのか？どんなことに興味を持つのか？どんなところに行くのか？そしてどんなところに住んでいるのか？いつか僕は、そういう人たちの行動を確かめてみたいと思っていた。

 

 

・そんな人たちの後を黙って尾（つ）いていき、その人たちの行動を観察し、彼らのうごめく〈回路〉つまり彼らが都市をめぐる道を一緒にたどってみることにより、僕の知らなかった〈都市の実態〉が垣間見えるのではないか。

 

 

「巨大デパートのお洒落なティーサロンで典型的オバンが口にした“いけない”ものとは何か？」「都市銀行を利用するハイソな小学生の女の子は、ビニール袋に入れた5枚の千円札で何を買ったのか？」「白昼の新宿・靖国通りで40秒もディープキスする高校生カップルはどんなデートをしているのか？」「渋谷駅からテレクラに直行した勤め帰りのサラリーマンが夢見る4100円の快楽とは何か？」「100円硬化を握りしめたホームレスの老人はなぜ女の子に「バカヤロー」と叫ぶのか？」など。

スゴイなあ……このエネルギーと執念！マネできないなあ……。BGMは、三木聖子（石川ひとみ「まちぶせ」）(・∀・)♪

いちど尾行をしてみたかった (講談社文庫 ま 33-1)