「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「だから、あなたも生きぬいて」(大平光代)

 
20年以上前に話題になったこの本。意外にも、この本、読んでなかったわー!♪(・∀・)
あらためてスゴイ内容だね。まさに、事実は小説より奇なりだねー!

「著者は、中学2年のとき、いじめを苦にして自殺を図る。その後、坂道を転げ落ちるように、非行に走る。16歳で「極道の妻」になり、6年間その世界に生きる。現在の養父・浩三郎さんに出会って、立ち直り、「猛勉強」の末に、29歳で「司法試験」に合格する。現在、少年犯罪を担当する弁護士となって、4年たつ。涙もいっぱいでるけど、元気もたくさんでる本」なかでも最も感動したフレーズを紹介しよう。

 

・その日も、大平さんはこんこん私を説得した。こんな生活していてどうするの。今からでも遅くないから、もう一度、人生やり直してみ。ちゃんと昼間働き。普通の生活をせなあかん。こんなことしてたらあかん」
 
今さら立ち直れったって、なにを寝言言うてんねん口先だけで説教するのはやめてくれ。そんなに立ち直れって言うんやったら、私を中学生の頃に戻してくれ」
 
「確かに、あんたが道を踏み外したのは、あんただけのせいやないと思う。親も周囲もも悪かったやろう。でもな、いつまでも立ち直ろうとしないのは、あんたのせいやえ、甘えるな!
 
〈おっちゃん…いつも温和なおっちゃんが、あんな大きな声で……〉落雷にあったように体じゅうに電気が走った。
 
やっと、私に真剣に向き合ってくれる人と会えた……おっちゃんは、本気で心配しれくれてるんや…私を人間としてあつかってくれてるんや……〉
 
うれしくて体が震えた。そして泣き崩れた。
 
今の世界から抜け出しなさい。騙されたと思って、一回私を信じてみなさい。あんなやったらきっと頑張れる」そうかなぁ〜」「頑張ってみ」「だけど、もうぼろぼろやけど…」「この世で、もうあかんということはなに一つない。やらんうちからあきらめたらあかん」「できるかな〜」大丈夫や。小さかった頃のことを思いだしてみ。あのときの気持ちに戻って、もう一度やってみ」と言って励ましてくれた。私は、これがきっかけとなり、大平さんの言うことを素直に聞けるようになった。そして〈もう一度、人を信じてみよう〉そう思った。
 
これが最後のチャンスかもしれへん。最後のチャンスかも…もう一度人生やり直してみよう〉と決心した。このとき二十ニ歳。あり地獄に堕ちた私の目の前に、一本のロープが投げ込まれた。私は、それをしっかりとつかんだ。そして、過去のすべてを断ち切った。
 
 
・今こそ出発点
 
人生とは毎日が訓練である
わたくし自身の訓練の場えである
失敗もできる訓練の場である
生きているを喜ぶ訓練の場である
 
今この幸せを喜ぶことなく
いつどこで幸せになれるか
この喜びをもとに全力で進めよう
 
わたくし自身の将来は
今この瞬間ここにある
今ここで頑張らずにいつ頑張る
 
京都大仙院 尾崎宗園
 
「ご両親にお詫び」「養子縁組」のところも感動だなあ。勇気づけられるなあ。何かをはじめるのに遅すぎるってないんだね。オススメです!(・∀・)