コーヒーや紅茶のカップと受皿。ギャグで、お皿にコーヒーを注いで、お皿に口をつけてすする、というのがあるけど、。実際にそういう使い方をしていたとは!?それはホントなのかウワサなのか!?(・∀・)
さてこの本にその答えがある!「アイルランドの田舎町で偶たま目にした老婦人の作法が、民衆文化の基層を垣間見させる。ウイリアム・モーリスのレッサーアートの広い世界にふれることにしよう」そのエッセンスを紹介しよう。
・私はおばあさんの次の行為にあっと息をのみ、 説明しがたい感動のようなものにとらわれたのである、 それはそれほど奇矯な振舞いというのではなくて、 ただお茶をカップから受け皿にあけて、 そこからすすっただけのことである。
▲ルイ・マラン・ボネの「コーヒーを飲む女」(1774年)という版画
・ ティーボウルの生産は一部では十九世紀と二十世紀の交る頃まで続 いたらしいが、そのずっと前(十八世紀) から取手のあるカップに徐々に取ってかわられ、 ヴィクトリア朝では中産階級以上は今日のカップと変わらぬものを 使用していた。
・ティーボウルから受皿に転化してしまい、 取手がついているカップから安全に飲めても、 やはり受皿を本来のソーサーとしてお茶を飲み続ける頑固な文化的 保守主義者が簡単には行けず、 まだまだ現在でも存在していることのなかにその幻影は存在する。
いや〜ホントだったのかあ!目からウロコだね〜!こういうことって他にもありそうだよね。オススメです。(・∀・)