「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「お天道様は見てる 尾畠春夫のことば」(白石あずさ)

 

いや〜この本、すごいわ!!!災害のたびにボランティアで活躍する尾畠春夫さんの本が出ていたとは!♪このはちきれんばかりの笑顔がカッコいい!生き様が、かっこいい。現代の空也上人か、菩薩さまだよね。著者の白石あずささんだからこそ、ここまで取材できたんだろうね。一気に読んでしまった!!!

 

スーパーボランティア 尾畠さんがすべて語った!日本を元気にする82歳の人生とことば。2018年、行方不明だった2歳児を発見し、一躍時の人となった尾畠さん。尾畠さんとは一体どんな人物なのか。著者が3年にわたる交流を重ねると、次第に意外な素顔が明らかに。超元気な82歳の知られざる人生と胸に残ることばとは!?」そのエッセンスを紹介しよう。

 

・「姉さん、いいか、こういう時は、学歴も金も関係ない。いろんな体験をしてきた人が生き残る。しかし、世界中を旅した姉さんなら大丈夫だ。法律さえ守っていれば、何やってもいい。ボロを着ていたっていいんだ、生き残れ。こういう時こそ、強烈に人の本性がむき出しになる、だから、目をしっかり開けて、いろんな人をよく観察したらいいよ。ワシに言われたら、今はまだ序の口だ。もっと日本は大変なことになるかもしれん
 
・「どんなことがあってもお天道様は見てるからな。悪いことをした人も、いいことをした人も、元気に生きてさえいれば、いつか必ずいい時がくるから、こんな難しい時代だけど、お互い、生き抜いてまた会おう
 
質素倹約、健康維持かな。朝2時、3時に起きて、ゆっくり新聞を読んで家のこととかして、それから5時半から6時半まで1時間かけて10キロ走る。最低でも8キロは走るよ。ちょっとくらいの雨でも走る。体もシャキッとするし、早朝は澄んで気持ちいいっちゃ。走ること以外に毎日の習慣といえば、温泉に浸かることかな。別府には誰でも無料で入れる共同浴場がいくつもあるんよ。うちにも風呂場はあるけどい全然、使っていない。水道の水を沸かすより、天然温泉のほうがいろいろ効能があるし、よくあったまるっちゃ。
 

 
・一日に食べるご飯の量を10とすると、朝はしっかり5割、昼はほどほどに3割、夜は少なめに2割と決めちょる。ご飯には、昔ながらのしょっぱい梅干しを乗っけて食べる
 
・ワシはな、いつも夜7時、8時くらいには寝ちょるの。早い時は6時に床に入る。ゴザの上で寝てる。立派なベッドも布団も使わないんよ。夜は畳に転がって寝て、寒い時は寝袋をかけるだけ。慣れれば硬い床でも、ぜんぜん、よく眠れるよ。うちには冷房も暖房もない、光熱費も節約したいし。
 
・ワシは「三かく」ちゅう言葉が好きなんですよ。「汗かく」「恥かく」「文字を書く」この3つ。
 
毎月、年金5万5千円だけで生活出来るの?ってよく驚かれるんよ。ワシ。知恵と工夫で乗り切るしかないわな。節約できるところはして、無駄な物は買わないんだわ。満足に食べられなかった子どもの頃のことを思えば、今の生活は夢のようだよ。
 
もしもね、人生で落ち込んだり、苦しんだり、引きこもってしまったら、一歩でも、半歩でもいいから外に出てほしいんだわ。もう外の空気ちゅうのは、全然、味がちがうんよ。継続は力なしっていうけど、続けて外出していれば、だんだん生きる気力も湧いてくると思うんじゃけどな。家の外に出られたら、今度は少し遠出して自然のあるところを歩いてみて、ちょっとした草原でもいいから。草花を見たり、頬に風を当ててみたりな。太陽が上がれば、いろんな小動物が動き出して、鳥が飛んだり鳴いたり。だんだん元気になると思うよ。
 
欲しいものがひとつある。ワシは姉さんのかわいい笑顔が欲しい。ああ、今、貰ったから何も要らんよ。
 

 
・ワシはね、誰もみてなくても、いいことをしたら、「尾畠さん、あんたはよく頑張った!」と自分で自分を褒めるし、失敗したり思ったことができなかった時、「尾畠さん、あんあたは何で、今日、あんな失敗したんだ?」って自分で自分を叱るんだわ。それがワシは好きなんよ。
 
地球にとって人間の人生の長さなんて瞬きみたいなもん。人生は地球の一回の瞬きのうちに終わるんよ。だから、もう泣いたり喚いたり、立ち止まったり振り返ったりする時間ないの。そう思えばね、小さいことにね、くよくよ、くよくよする必要なんてないの。
 
・こんな言葉があるの。己に厳しく、人に優しく。やっぱりね。自分に優しい人士を送ったほうが、人生が終わりを迎えた時でも「俺はやったで」「私は頑張ったよ」って満足できると思うよ、だから自分で自分を最後に褒められる人生を送ったほうが、いいんじゃないかな。だから、今日一日、一日を大切にね
 
最後の日には笑って死にたい。世のため、人のためじゃない。自分のためにボランティアをしているんよ。

 

スゴいなあ……亡くなった父とほぼ同じ世代だよ。勇気づけられました!スゴい!こんな風に生きたいね。超オススメです!(・∀・)