「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「だから古典は面白い」(野口悠紀雄)

 
福岡に来てから、めっきり本を読む時間が少なくなった。その理由は、通勤時間だ。1時間ちょっと掛かっていたのが、8分だもんね。(・∀・) メリットとデメリットがあるねー!♪
 
さてこの本。これからは古典にシフトしようかな。
 
「最近、本の質が落ちた」と感じる人が多いと聞く。無類の読書家であり経済学者の著者は、そんな人にこそ「古典を強くすすめる」という。「古典に新しい情報はない」と思うのは早計だ。組織のメカニズムを知りたければトルストイ戦争と平和、人を説得する術を知りたければシェイクスピアマクベス。人が作った組織や人間の心理は昔から基本的に変わっておらず、トルストイシェイクスピアといった洞察力を持った作家が書いたものは、現代人に多くのことを示唆するのだ。著者が推薦する本を読めば、そのめくるめく世界観に心浮き立つだけでなく、仕事で役立つ知識も身につくこと、請け合い!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
 
書籍の紹介は、さまざまな書評欄で行われています。問題は、書籍のほとんどが新刊書だということです。本書で取り上げられているのは、新刊書でなく、いつまでも価値が減じない本、つまり古典です。古典とは、時代を超越した作品であり、決して古くなることがないものです。昔作られたものの数は膨大で、その大部分は、忘れられてしまっています。その存在さえも、知ることができません。その中で現在、われわれが見たり聞いたりすることができるのは、長い淘汰の過程をくぐり抜けてきたものだけなのです。したがってわれわれが限られた時間内に読むのであれば、現在生産されているものよりは、古典を読むほうが、平均して効率がよい」と言えるでしょう。この結論は間違っていないと思います。
 
・読もうと思いさえすれば、簡単に読むことができる。昔からそうだったわけではないことに、注意してください。活版印刷技術が発明され普及する前の時代によって筆写されていたのです。これは大変な作業でした。普通の人が聖書を読みたいと思っても、読むことはできなかったのです。また、聖書はラテン語で書かれていたのだ、仮に筆写本に接することができたとしても、普通の人には理解することができませんでした。聖書の教えを知るには、教会に行って聖職者に説教を聞くしか方法はなかったのです。
 
・聖書を読んで得られるものは、文学作品や絵画の理解だけではありません。説得術を学ぶことができます。イエス・キリストは、人類史上で最強の説得者です。これほど多くの人々を、しかもこれほどの長期間にわたって説得しえた人は、他にいません。
 
人類の歴史において、多くの人が古典に接することができるようになったのは、それほど昔からのことではありません。まず、誰もが文字を読めたわけではありません。聖書はラテン語で書かれていたたか、普通の人は読むことができませんでした。その上、印刷物のコストは高く、誰もが印刷物を手に入れたわけではありません。
 
・最初に印刷された書籍は、聖書です。それ以来、いまにいたるまで印刷され続けているので、聖書がベストセラーの人類史上第一位であることに間違いありません。今後読み続けられるであろうことも、多分間違いありません。「ベストセラーは必ず読もう」とお考えであれば、何を措いても、まず聖書を読まなければ、話になりません
 
 
ドラッカーは50年だが、聖書は2000年」「ビジネス書を読むより『戦争と平和』を読もう」「ノウハウ書を読むより『マクベス』を読もう」「アンチエイジングでなく『ファウスト』を読もう」「アンナ・カレーニナの世界」「歴史ほど面白い物語はない」「現実にはありえない世界で遊ぶ(『宇宙戦争』)」「だから古典はためになる」

など。

 

なるほど!トルストイ戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』『カラマーゾフの兄弟に、そろそろチャレンジするかなー!♪ 超オススメです。(・∀・)